時代小説人物評伝

壱 天下人篇

 三英傑。

平清盛 (たいらのきよもり:1118〜81)

 武家として始めて政権を握った初代天下人。

 火坂雅志 「魔都秘拳行」(「京都呪殺」改題)

 桓武天皇の残した治水システムを利用して平安京を破壊し、新都を建設しようとする野望に燃える。かつての部下西行に阻止される。

織田信長 (おだのぶなが:1534〜82)

 天下人の代名詞。天下統一の一歩手前で家臣明智光秀の謀反に倒れる。

 山風版 「妖説太閤記」 「忍法死のうは一定」 他

 果心居士により本能寺から逃れるが、その際に見た未来図に絶望して本能寺へ舞い戻る。

 彼の急死を日本史の流れから惜しみながらも、その死が挫折であるが故に完成形であると評する。

 半村版 「産霊山秘録」「江戸打入り」

 勅忍を受けたヒの一族の支援により天下統一を目前にするが、ネと化してその牙を朝廷にむけたため、(ヒの一族であった)光秀の謀反に倒れる。

 暦の統一が信長の命取りに成ったと語られる。(一般にはヒの一族の存在は知られていないらしい)

 隆慶版 「風の呪殺陣」

 天魔王。叡山の僧運昇は初め信長を直接呪殺しようと狙ったが効果が無かったため標的を光秀に替えて、彼を謀反へと追い込んだ。

 井沢版 「銀魔伝」

 銀魔の存在を知りこれを討ち倒そうとするが、罠にかかり討たれる。

 清水版 「天正鉄仮面」

山崎の合戦の後、生存が確認されるが、秀吉によってその存在を秘される。秀吉に大陸への出兵を催促する。

 山田正紀 「闇の太守」

 謎の怪人是界と取引をして桶狭間の合戦に勝利を収める。その代償として数十万の贄を捧げるために大虐殺を行う。

 松枝蔵人 「瑠璃丸伝」

 桶狭間の合戦時に魔王として目覚める。天下を目の前にして忍者に操られた家臣明智光秀に討たれる。

 その光秀を操って四百年後の復活を企図する。

 菊地秀行 「しびとの剣」 「魔剣士 黒鬼反魂篇」

 僧形で奥州へ密行。冴月紫靡帝に殺害されるが、からくり師によって蘇りさらなる大化物となる。尾張への帰途、信玄に紫靡帝の抹殺を依頼する。勝頼の妻八重垣を紫靡帝の顔で犯し、それを勝頼に見せて紫靡帝を襲わせる。

 蘭剣の企画で信玄と模擬戦を演じて敗れるが、隠居を言い出した信玄に失望して討ち果たす。

 異国より来た邪教の妖術師に操られた光秀に討たれる。

 森田信吾 「影風魔ハヤセ」

 ハヤセに教わった偽装術で本能寺を逃れ、復活の期を伺う。

 岐阜城で光秀と合流。秀吉を虜にして兵権を息子ハヤセに譲渡。その直後光秀に襲われて亡くなる。

 荒山徹 「鳳凰の黙示録」

 西洋人に対抗するために東洋すなわち龍と鳳凰卵の文明の統一を目指す。

 柴錬版 「忍者からす」「柴錬立川文庫」

 鴉を用いて桶狭間に勝利するが、上洛の後これを追う。三方ヶ原では敵方に有った鴉によって徳川勢が大損害を受けた。

 百々地三太夫に命じて信玄謙信を屠らせる。その後、三太夫の罠にかけられた光秀の謀反に倒れる。

 荒俣宏 「幻想皇帝 アレクサンドロス戦記」「帝都幻談」

 フロイスから歴山大王(アレクサンダー大王)の話を聞く。その境遇の類似から生まれ変わりを疑われ、その最後について話を聞きたがるがついに聞けず。大王と同じく家臣の謀反に倒れる。

 安倍晴明の闇なる末裔を用いて改暦を目論む。これに対抗して陰陽本家の立場を守ろうとした土御門家が明智と通じてこれを討たせたという。

 朝松健 「真田昌幸 家康狩り」

 父信秀に殺された竹千代が偽物と入れ替わったのを見抜き、それを黙認して同盟を組む。毒のある人材を好み、虐げて反応を楽しむ”振り切れた”性格。最後は毒に犯された光秀の反乱に倒れる。

 宮本昌孝 「剣豪将軍義輝」

 岳父斎藤道三の導きで将軍義輝と知り合う。鉄砲三千挺を対価として義輝の後援を約束するが、宿敵義竜の妨害により頓挫する。家臣の藤吉郎を送って義輝の尾張動座を申し出るが間に合わなかった。

豊臣秀吉 (とよとみのひでよし:1537〜98)

 信長の愛弟子。日本一の出世男。その晩年の行動については評価が別れる。

 山風版 「妖説太閤記」「秀吉妖話帖」他多数

 市姫に懸想して織田家に仕官。その獲得を目的として出世街道を驀進する。母親に良く似た娘おちゃちゃ姫を手に入れ、人生の目的を達成する。そこから彼の緩みが始まる。

 秀吉の生涯を悲劇的に見るのはその遺児秀頼の死までを視野に入れるからで、その生涯には一点の曇りもないと言う氏の視点は実に達観である。

 その一方で、「室町お伽草紙」では邪気のない健全な日吉丸を描いて、史実との落差を演出している。「室町少年倶楽部」で見せた”人は変わる物である”と言う独特の史観(私感)が滲み出ている。

 半村版 「産霊山秘録」「江戸打入り」

 信長の政権構想を歪め、家康の天下を縮めたとしてぼろぼろに貶されている。家康の過度の保守化も彼の責任にされている。(江戸っ子である半村氏が秀吉を嫌うのは理解出来るが)

 信長の跡を継いで天下を取ったため無理していると語られる。総無事令による天下平定が士農工商の身分固定に繋がることを懸念。(でもその体制を完成させたのは家康ですが)

 隆慶版 「一夢庵風流記」

 意地のために自分を殺そうとする前田慶次に恐怖しつつもこれを許す。

 井沢版 「銀魔伝」

 信長が銀魔の罠にはまって散った後、いち早く京へ駆け戻って家康の目論見を撃ち破る。銀魔との妥協を拒み、将軍職就任を蹴る。(光秀が偽勅によって短期間将軍職を名乗っていたことが頭にあった)

 清水版 「転がらぬ男」「天正鉄仮面」「金鯱の夢」「開国ニッポン」

 「人の性根が見えてしまい、自由に操り転がす」能力を持つが、その暗さを「底抜けに陽気であることによって」覆い隠している。

 だがその彼をしてもついに家康の本質は掴めなかった。

 山崎の合戦の後、生存が確認された主君信長に鉄仮面を付けて大坂城へ幽閉する。その信長に促されて朝鮮への出兵を進める。

 名古屋人である清水氏は三英傑に等距離を取っているように見える。「金鯱の夢」では豊臣幕府による名古屋時代を展開し、「開国ニッポン」では鎖国されなかった江戸時代を描いている。

 山田正紀 「闇の太守」

 謎の怪人是界に謀反を吹き込まれるが、主殺しは割に合わぬと突っぱねる。数多の贄を求める是界の望みを逆手にとって天下を手に入れる。

 荒山徹 「太閤呪殺陣」 「高麗秘帖」「柳生大作戦」 「鳳凰の黙示録」 「魔風海峡」

 彼を呪殺するために朝鮮妖術師が来朝するのだが、本来の目的である日本列島沈没に失敗し次善の策として伏見一帯に大地震を起こす。しかし、秀吉を殺すには居たらず、再征を阻止出来なかった。

 百済再興を目指す石田三成に利用された。朝鮮忍者が秀吉の暗殺にやってくるが、一歩遅れで自然死する。

 信長の遺志を継ぎ、鳳凰卵の鍵を求めて朝鮮へ兵を進める。小西行長に命じて朝鮮に協力者を得るべく工作を進めるが、事前に発覚。

 「魔風海峡」では聖徳太子と百済王豊璋の霊統とされ、これが彼を征明に駆り立てたとする。

 菊地秀行 「魔剣士 黒鬼反魂篇」「魔剣士 妖太閤編」

 信長の死後、その衣鉢を継ぐ。死人を甦らせる法が有る事を知り、死人の軍隊による世界征服を目論み、また自ら進んで死人となる。

 実は凄腕の剣士で柴田勝家との戦いでも自ら彼に留めを刺した。伊東一刀斎に死人を殺す剣を学び、主人公奥月桔梗と差しで戦った。

 秀頼が実子でない事実を指摘され、絶望して生きる気力を喪失する。

 森田信吾 「影風魔ハヤセ」

 本能寺の仕掛け人。信長生存の噂を逆用してライバル柴田勝家をおさえ、影武者を公然と切り捨てることで本物の復活の余地をつぶす。

 ハヤセの仕掛けた罠にはまり捕らわれる。ハヤセの仲介で家康と密約を結ぶ。璋

 柴錬版 「柴錬立川文庫」

 百々地三太夫に次の天下人と見込まれて本能寺の謀略を持ちかけられる。

 石川五右衛門を使ってお市の方を小谷城から救い出すが、彼女を妻にすることはかなわず。二度目の北の庄落城の際には既に旬を過ぎたお市は諦めてお茶々に狙いを替える。その際に五右衛門を始末しようとして失敗。

 秀頼を守るために彼につけた旗本百旗に与えた正宗の太刀の鍔の一つに財宝の隠し場所を隠す。復讐に現れた五右衛門の遺児清海入道に、秀頼の命と引き換えに財宝の謎を明かす。 

 朝松健 「真田昌幸 家康狩り」「真田幸村 家康狩り」 「五右衛門妖戦記」

 美濃の平百姓の出身と称するが、正体は日吉神社の氏子。信長の指示で家康の素性を探り出す。昌幸に接近してヘッドハンティングを仕掛ける。

 内なる毒(人一倍の欲望と生まれから来る劣等感)を信長に培養される。

 信長亡き後、持ち前の悪運に支えられて天下を取る。家康のくの一に操られた振りをして海外出兵を計画。その真意は国内の大名たちを疲弊させることであった。

 妖術師の資質をしめす重瞳の持ち主。光秀の遺臣石川惟長によれば「光秀を天下の逆賊に仕立て上げ」とある。

 宮本昌孝 「剣豪将軍義輝」

 信長の上洛に同行し、将軍義輝の側室がかつての思い人であることに驚く。

 諸田玲子 「美女いくさ」

 主人公である小督からは敵視される。

徳川家康 (とくがわいえやす:1542〜1616)

 徳川幕府初代将軍。最後の勝利者。

 山風版 「妖説太閤記」「忍法剣士伝」「信玄忍法帖」「甲賀忍法帖」「くの一忍法帖」他

 「信玄忍法帖」の冒頭で「気の毒な人である」と書かれている。それには違いないが、その息子達はもっと気の毒だと思う。

 「妖説太閤記」において、秀吉の空間的作戦に対し時間の挑戦とも言うべき構想で挑む。秀吉の方は既に勝ったつもりで居るのだが…。

 その主要な活躍はやはり秀吉の死後に来る。三代将軍の決定に際し禍根を残さぬよう、伊賀甲賀の代表十人による勝ち抜き戦を命じる(「甲賀忍法帖」)。茶屋四郎二郎と食べ比べをして、死んでいく様がユーモラスで良い(「慶長大食漢」)。

 半村版 「産霊山秘録」「江戸打入り」「黄金の血脈」 「妖星伝」

 信長が朝廷を始末する際にもっとも危険視されたため、本国から切り離された状態であった。ために秀吉に先んじられ、出遅れた家康は必要以上に保守的になったとする。ヒの長である随風の支援により秀吉の死後に至ってようやく天下を掴む。二荒山が芯の山と信じ神として祀られる事を遺言。だが本当の芯の山は江戸にあった。

 鬼道衆の流れを汲む。黄金城の鍵を開き、関ヶ原の折りに息子秀忠に命じてその一部を軍資金として運び出す。

 真田を過大評価しすぎたために、その背後に長安が居ることに気付かずに居た。

 隆慶版 「一夢庵風流記」「影武者徳川家康」「柳生刺客状」「吉原御免状」「捨て童子松平忠輝」「花と火の帝」

 関ヶ原の合戦中、島左近の放った刺客に討たれ、影武者の世良田二郎三郎が後を引き継ぐ。その他、”柳生系”の作品でも「関ヶ原で死んだ」設定だと思われるが細部が微妙に違う。

 元々子供に冷淡な家康が、関ヶ原以後には人が変わったように子供に甘い、と言うのが偽物の証拠と言うのだけど、単に年を食ってからの子供は可愛いとか、天下と同時に死期が見えてきて人が変わるのはありがちだと思う。

 井沢版 「銀魔伝」

 信長が銀魔の罠にはまって本能寺にて討たれた後、謀反人にされた光秀を討つことで天下を取れるはずであったが、秀吉に遅れを取る。銀魔との妥協を選択し、将軍となる。

 最後の約定(つまり鎖国)の完成を実子家光(生母は春日局)に託す。

 江戸開府に際して銀魔に江戸の土地を与え、白金台と呼ばれる(銀の文字を使わなかったのは目くらまし)。以後、銀魔王の名代として白銀の御前が住まう。

 清水版 「転がらぬ男」「金鯱の夢」「開国ニッポン」

 名古屋人である秀吉の(言い換えれば作者の)視点(言い換えれば作者の)で三河人家康の不気味さが語られる。

 松枝蔵人 「瑠璃丸伝」

 天海に操られて忍者を全滅させるため大坂の陣を起こす。

 真田幸村の降伏を許して江戸に住まわせるが、彼を影から守る霧隠才蔵の存在には気付かなかった。

 荒山徹 「柳生大作戦」「徳川家康」 「鳳凰の黙示録」 「魔風海峡」「柳生外道剣」「砕かれざるもの」「魔岩伝説」

 百済党首石田三成と戦う柳生家によって後ろ盾として期待された。しかし三成の妖術で操作され、関ヶ原では危機一髪だった。(「柳生大作戦」)

 鳳凰卵の破壊を目指す龍族より送られた(おそらく南宋の頃)世良田一族の末裔。同じく龍族の国である朝鮮と結ぶ為水野勝成を送り込む。大坂城の地下に鳳凰卵が埋められている事を知り、これを奪おうとするが落城寸前に持ち去られてしまう。(「鳳凰の黙示録」)

 始祖太郎左衛門親氏は倭寇の根絶を願って送り込んだ武臣・羅正田(これが世良田と誤ってあるいは隠蔽されて伝えられた)。徳川姓は羅正田の本貫の地に由来する。天下を取って後、子孫繁栄を狙って朝鮮の太陰石の霊力を分与させる。代替わりごとの霊力の補充が朝鮮通信使の目的であった。(「魔岩伝説」)

 朝鮮との講和のため豊家の誅滅を約し、その前条件として秀吉に対する”剖棺斬屍”(死体を暴いてその首を落とす)を柳生家(石舟斎宗矩親子)に命じる。(「柳生外道剣」)

 豊家を弱体化させるために朝鮮陣を煽る一方で秀吉による直接指揮を阻止する。欽明党の黄金の情報を知り、その入手を命じられた真田幸村を妨害するが失敗。責任者である服部半蔵を朝鮮へ送り込んで情報漏洩を図る。(「魔風海峡」)

 ミイラ取りがミイラになって、死に臨んで切支丹として受洗を受ける。その際に騙されて書いた誓約書を奪うように服部半蔵に遺命する(その程度の理性は残っていた)が、自身も切支丹となっていた半蔵はそれを前田家に渡してしまう。(「砕かれざるもの」)

 五味康祐 「村越三十郎の鎧」「柳生武芸帳」 「風流使者」

 利家の死後、七将に追われて逃げ込んできた三成を庇護する。と見せかけて警護を手薄にし刺客に狙わせる。しかし三成は島左近からの刺客としてやってきた柳生兵庫によって救われる。つまり家康は三成を殺す気だったが、結果として逃したと言う説を取る。

 韓人蔑視から坂崎出羽守との約束を違えたと言う。征韓による疲弊が豊家滅亡の遠因(それはある意味で正しいが)と見て、朝鮮と阿諛に近い国辱的な外交交渉を行った。と評する。

 偃武政策のために学問を奨励するが、それはあくまでも幕府安泰の為で尊王思想は無い。その端的な現れが、と朝鮮との国辱的外交を批判。(よほどお嫌いなんですね、朝鮮が)

 菊地版 「魔剣士 妖太閤編」

 秀吉が死人である事を見抜く。彼の野望を阻止するために死人の軍隊を欲するが、自身が死人になる事には消極的である。

 生きていた息子信康を討ったのは彼の手のモノであった。

 森田信吾 「影風魔ハヤセ」

 ハヤセの策に乗って秀吉を倒し、更に光秀を指嗾して信長を討たせる。

 ハヤセに捉えられ秀吉と組んでの大芝居を打つ。

 池宮彰一郎 「天下騒乱」

 死に臨んで隠し子の土井利勝に”幕府”を残す。現実主義者で、三代百年の安定を望む。

 柴錬版 「忍者からす」「柴錬立川文庫」

 今川家人質時代に羅切の刑を受けて子をなせず。彼の子とされているものは全て別人の子であった。とは幸村を訪ねた影武者の話。これ自体が幸村を誘い出して倒す計略の可能性あり。

 信長の下を離れ信玄に仕えていた鴉によって三方ヶ原で多くの家臣を討たれる。

 百々地三太夫を雇おうとして失敗すると、彼の育てている十五人の子供を抱きこんで始末した。

 孫の千姫を惜しんで、柳生宗矩に替え玉を用意するように命じる。

 霧島那智 「真田幸村の鬼謀」

 秀頼脱出の可能性を考慮して服部半蔵に捜索を命じる。が残念ながらそれ以上のことを行う余命は無かった。

 朝松健 「真田昌幸 家康狩り」「真田幸村 家康狩り」

 願人坊主・江田松本坊の息子。父に捨てられて、それを哀れんだ源五郎(昌幸)の目を憎んで生涯の仇敵となる。

 本物の竹千代が織田信秀に殺されたので、顔を変えて身代りとなる。彼の素性を知る宿敵武藤喜兵衛の挑発で出陣し三方ヶ原で大敗を喫する。危ないところで服部半蔵の介入で生き延びる。三河武士たちが偽物と承知で忠臣を演じていたことを知って、却って天が家康を必要としているのだと開き直る。

 くの一を使って秀吉に海外出兵を吹き込む。豊臣家の弱体化のため関白秀次を暴走させて罪死に追いやる。

 夏の陣で真田幸村によって(タイトル通り)狩られる。

 宮本昌孝 「剣豪将軍義輝」

 信長を後援と頼む将軍義輝の仲介で信長と同盟。義輝配下の忍びに領内の一向一揆を扇動させるなど腹黒い一面も見せる。

 司馬史観 「梟の城」「嬖女守り」

 今井宗久と結んで秀吉暗殺計画に関与。

 上杉攻めに向かう際に三名の女を残す。(それはいいのだけど、お万とお梶を残した理由が少し先走りすぎている。お万が後に御三家となる二人の息子を産んだのは関ヶ原の後だし、お梶が家康のこの一人を養子にしたのも同様)

 南条範夫 「慶安太平記」

 史疑で書かれた影武者説をそのまま流用。この事実を知った紺屋の少年与四郎に野望を抱かせる。

 戸部新十郎 「妖説五三ノ桐」

 幸村生存をしり、生きていた半蔵に追跡させる。

 諸田玲子 「美女いくさ」

 豊臣の女となった淀の方から敵視される。最後まで淀の方を救おうと考えたが、彼女の方はそれを望まなかった。

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