時代小説人物評伝

伍の肆 宗教家・学者篇

法道 (ほうどう:生没年不明)

 インドの仙人で渡来人。播磨を中心に様々な山岳の開祖とされる。

 半村版 「妖星伝」

 日天によれば百済王女恵と満天星の間に生まれた外道皇帝その人。

行基 (ぎょうき:668〜749)

 仏教の民間布教に尽力。聖武天皇の大仏建立にも一翼を担う。日本で最初の大僧正。

 豊田有恒 「長屋王横死事件」

 私度僧の取締りを考える長屋王と対立し、彼を讒訴する。

良弁 (ろうべん:689〜774)

 華厳宗の僧。東大寺の初代別当。通称を金鐘行者。

 半村版 「闇の中の系図」

 嘘部かそれに近いモノ。東大寺の正倉院の宝物は代々の嘘部達によって盗賊や時の権力者達から守られてきたと言う。

弓削道鏡 (ゆげのどうきょう:700〜772)

 孝謙女帝の寵愛を受け法王の位を受ける。女帝は彼に譲位を考えたが、宇佐八幡宮神託事件により潰える。

 女帝とは男女の仲であったとも言われるが、女帝の死後も僧としての身分を保持していることから濡れ衣と言われる。(女帝の死後に”流された”下野薬師寺は天下三戒壇の一つであり、破戒僧が別当を務められるような寺院ではない)

 高橋克彦 「総門谷R」「髑髏鬼」

 総門によって甦った屍魔の一人。鬼となって羅生門に巣くう。

 滋丘川人と弓削是雄が調べたときその墓はもぬけの殻であった。二人は弟子達が改葬したのだろうと判断したが…。(総門によって復活した後とも考えられますね)

勝道 (しょうどう:735〜817)

 日光山の開山。

 半村版 「妖星伝」

 幼き頃、日光山周辺で発光体を目撃。外道皇帝に関するモノであったと思われる。先人たる法道の名にちなんで改名。

最澄 (さいちょう:767〜822)

 天台宗・比叡山延暦寺の開祖。清和天皇より日本で初めての大師号である伝教大師の諡を賜る。

 鯨統一郎 「いろは歌に暗号」

 空海を嫌う坂上田村麻呂に担ぎ出され、空海や薬子の使ったトリックを暴く。しかし薬子最大のトリックだけは解けなかった。

空海 (くうかい:774〜835)

 真言宗・高野山の開祖。俗名は佐伯眞魚。醍醐天皇より弘法大師の諡を賜る。能筆家としても知られ、嵯峨天皇橘逸勢と並ぶ三筆の一人。

 高橋克彦 「総門谷R」

 主人公霧神顕とともに過去に甦った篠塚の逆転生。 

 朝松健 「五右衛門妖戦記」

 果心居士によれば重瞳の持ち主だったと言う。

 鯨統一郎 「いろは歌に暗号」

 藤原薬子が平城天皇を謀反に駆り立てた謎を解き明かす。

圓仁 (えんにん:794〜864)

 最澄の弟子。山門派の祖。その死後、清和天皇より(師の最澄と同時に)初めての大師号「慈覚」を賜る。

 半村版 「妖星伝」

 日光山を掌握していた壬生氏の一族。鬼道衆に繋がる家系であったと思われる。

高岳親王 (たかおかしんのう:799〜865)

 平城天皇の第三皇子。父が弟の神野親王に譲位した際に皇太子とされるが、薬子の変により廃立される。弘法大師の十代弟子の一人。

 入唐求法を志して渡海。さらに天竺を目指す旅程で消息を絶つ。羅越国で薨去、虎の害にあったとも伝わる。 

 澁澤龍彦 「高岳親王航海記」

 天竺を目指す旅程が幻想的に描かれる。病に犯され、自ら虎に身を喰わせて天竺行きの夢を果たそうとする。 

 高橋克彦 「総門谷R」

 裏高野を束ねる総帥。小野篁とともに師空海の復活を知る。

文観 (もんかん:1278〜1357)

 後醍醐天皇に重用された政僧。真言立川流という邪教に通じていた。

 楠木正成を後醍醐天皇に仲介したとも言われる。

 山風版 「婆娑羅」

 主人公佐々木道誉に行列を妨げられ大恥をかかされる。道誉の婆娑羅ぶりを示すネタとして登場。

 朝松健 「一休シリーズ」

 本人は登場しないが、一貫して敵役となる立川流妖術師の祖。

華叟宗曇 (かそうそうどん:1352〜1428)

 室町時代の臨済宗の僧。一休宗純の師。

朝松健 「緋衣」「船自帰」「影わに」

 真冬に琵琶湖に漕ぎ出して座禅を組む無茶な人。まあこれは史実らしいが、これによって半身不随になってしまう。ばかりか助けに行った一休を認識できなくなる。

 妹弟子宗橘夫人の意見を入れて、養叟に印可状を与えて大徳寺の経営に邁進させ、一休は(どうせ受け取らないから)死ぬまで漂泊修行させる。

養叟宗頤 (ようそうそうい:1376〜1458)

 室町前期の臨済宗の僧で華叟宗曇の弟子。弟弟子の一休宗純から「禅を世渡りの道具とする」と批難された。

朝松健 「画霊」「影わに」「赤い歯型」「一休髑髏」

 一休が師華叟宗曇から印可状を(自分を差し置いて)与えられたこと。更にそれを拒否したことで嫉妬と憎悪を抱く。

 臨済宗の教学に忠実で、怪異を信じない。自身は厳しく一休を批難するが、外部からの攻撃に対しては(臨済宗の名誉の為もあるが)擁護する言動も見せる。ある意味ツンデレでわかりやすい。

三宝院満済 (さんぼういんまんさい/まんぜい:1378〜1435)

 従一位 権大納言・今小路師冬の子。母白川殿が足利義満の御台所・日野業子に仕えていた縁で義満の猶子となる。三宝院二十五世門跡となり、僧としては破格の准三后を授かった。

朝松健 「一休虚月行」「一休破軍行」「一休魔仏行」

 立川流の秘術に通じる。一休を後ろから撃とうと虎視眈々。悪巣と取引しようとして逆に取り込まれる。将軍義持の死後、くじ引きにより義円を将軍に据えるが、元天台座主でもあった彼に妖力を吸収されてしまう。

一休宗純 (いっきゅうそうじゅん:1394〜1481)

 とんち坊主として知られる。後小松天皇の落胤で幼名は千菊丸。母が南朝系であることから寺へ押し込まれた。最初の法名は周建。一休は長じて(二十代半ば)からの道号なので”小坊主の一休”は実はおかしい。

 その墓は宮内庁に陵墓(後小松天皇皇子宗純王墓)として管理されている。

 山風版 「柳生十兵衛死す」「室町の大予言」「地獄太夫」

 同年齢の義円に何かと絡まれる。父である後小松天皇が実は足利義満の子であると知り、「爺(つまり義満)を切らないでくれ」と十兵衛に懇願する。

 将軍決定のための「くすのき籤」を見物し「いちばんおっかないのが旗をひきよった」と呟く。選ばれたのは義持の同母弟・青蓮院義円で、還俗して六代将軍足利義教となる。

 地獄太夫を巡る謎は「藪の中」。

 柴錬版 「忍者からす」

 母は鴉と呼ばれた熊野忍者の娘で、天皇の血を引く孫が欲しくて宮中へ送り込まれていた。だが我が子を忍者にしたくない母は生まれた子つまり後の一休を安国寺へ預けてしまう。

 十歳の時、祖父である初代鴉が訪れるが忍者にするのは無理と見て名乗らずに去る。三十歳の時、己の素性と引き替えに一人の女に子種を付けるように言われる。

 長じた我が子=二代目鴉が時の将軍義教を死に追いやった謎を解く。

 鯨統一郎 「とんち探偵一休さん」シリーズ

 義満の次子義嗣の依頼を受けた世阿弥の訪問を受け、 金閣寺の密室で縊死していた義満の死の真相を解く。

 朝松健 「一休シリーズ」

 お得意のオカルトアクションもので主人公を演じる。明式杖術の使い手。兄弟子養叟宗頤とのやり取りは掛け合い漫才のよう。

 長編では将軍家に関わる事件に心ならずも関与。異母弟である称光天皇の崩御の後には父上皇より還俗して皇位につくことを希望されるが、本人は全くその気が無く、幕閣に次の天皇にと望まれた伏見宮彦仁王の危機を救う。

 短篇では(その多くが異形コレクション収蔵であることもあって)様々なテーマで展開する。全体を貫くのは邪神史観。 

快川紹喜 (かいせんじょうき:?〜1582)

 初め美濃の崇福寺住職、信玄に招かれて甲斐恵林寺に入寺。信玄に機山の号を授けている。逃げ込んできた武田残党の引渡しを拒否して寺とともに焼かれる。「心頭滅却すれば火も亦た涼し」の辞世を残したといわれる。

 山風版 「妖説太閤記」

 同じ土岐一族と言うことで光秀と通交していた。

 柴錬版 「柴錬立川文庫」

 武田滅亡に際して妊娠中の勝頼夫人を託される

安国寺恵瓊 (あんこくじえけい:1539?〜1600)

 毛利家の外交僧。元就に滅ぼされた安芸武田一族と伝わる。

 信長の転落と秀吉の台頭を予言した文書を残す。毛利家において親秀吉派となり、関ヶ原において主君輝元を西軍の総大将に担ぎ上げる。

 山風版 「妖説太閤記」

 素性を隠して尾張に潜入し、ねねの家庭教師を務める。その素性を秀吉に見抜かれてねねの結婚を仲介させられる。

 ねねを「天下取りの御台」もつとまる、とおだてるのは太閤記のひねり。

 秀吉による信長謀殺計画に一役買う。これに荷担した三成・兼続とともに関ヶ原を演出することになる。

 柴錬版 「最後の勝利者」

 家康に嫌悪感を持っており、三成に家康打倒の計画を打ち明けられると即座に挙兵するように勧めた。

天海 (てんかい:?〜1643)

 謎の多い黒衣の宰相。家康の葬儀を巡って崇伝と争い家康を「東照大権現」として祀る。長命で家光時代まで生きる。没後、慈眼大師の尊号を贈られる。

 芦名一族の生まれとされるが、明智光秀の後身で有るという説もある。

 山風版 「甲賀忍法帖」「忍びの卍」「柳生忍法帖」

 芦名氏説を採用。「甲賀忍法帖」における忍者代理戦争の提案者で、その所為か「忍びの卍」では忠長に同情的。「柳生忍法帖」において双子の弟とリモコン戦争を繰り広げる。

 半村版 「産霊山秘録」「妖星伝」

 ヒの一族の長・随風。天海=光秀説の変形として、明智光秀を八つ上の兄としている。光秀が散った後、秀吉の天下を一時的なものと考えて、家康に肩入れする。関ヶ原の合戦を完璧に演出。徳川の天下が確定した後、探し求めた芯の山であると思われる江戸・上野に東叡山寛永寺を開く。

 天海の出自の諸説について一笑に付す。徳川家の秘事を握っていたと推察される。

  隆慶版 「吉原御免状」「柳生刺客状」他

 こちらは素直に天海=明智光秀説を採用している。家康に瓜二つの男世良田二郎三郎を影武者として徳川家に紹介する。

 井沢版 「銀魔伝」

 銀魔衆の頭領蜷川栩々斎の息子。

 松枝蔵人 「瑠璃丸伝」

 魔王信長を討った明智光秀の後身。魔王の呪いによりその使徒となって四百年を長らえる。代々の為政者が彼を訪ねたという。最後に彼を訪ねたのは闇将軍と言われた某首相。

 柳生十兵衛を配下にして忍者の非主流派をまとめて裏柳生忍軍を組織させる。

 五味康祐 「柳生武芸帳」

 会津生まれ。その深謀は家康の老獪を凌ぐ。家康に女御入内を建議。それを利用して寛永寺を門跡とし皇子を迎える。幕閣には朝幕対立時に天子とする為と説明するが、門跡となった皇子は出家して”法親王”となるので皇位は継げない。

 武芸帳の内容を知らず、ただ土井大炊頭を掣肘するために但馬守に肩入れする。

 えとう乱星 「蛍丸伝奇」

 自己の幕府内での地位向上を狙う権力亡者。服部丑之介率いる伊賀組に命じて八瀬童子を皆殺しにする。

 柴錬版 「眠狂四郎独歩行」

 二代将軍秀忠すり替えの秘密を書き残す。

 荒山徹 「魔風海峡」「友を選ばば」「魔岩伝説」

 欽明党の黄金に関する相談に際し、家康に正しい古代史をレクチャーする。(「魔風海峡」)

 柳生十兵衛をパリに送り込んでイエズス会に対する呪詛を仕掛ける。(「友を選ばば」)

 家康と朝鮮との密約に危惧を抱き、その計画の核となる家康の遺骸を自身の領国である日光へ移す。太陰石を破壊するため輪王寺宮家を創設し遺訓を残す。(「魔岩伝説」)

 朝松健 「五右衛門妖戦記」

 その正体は明智光秀。服部半蔵に命じて五右衛門を後方支援させる。

土御門久脩 (つちみかどひさなが:1560〜1625)

 安倍晴明の子孫。陰陽頭。

 信長や秀吉とも関係を持っていたが、秀次事件で連座して流される。

 隆慶版 「恨流」@「柳生陰陽剣」 「影武者徳川家康」

 朝鮮妖術師の侵入を察知するが、彼らの目的を阻止できず。偶然(実は崇徳院に導かれた)駆けつけた友景に疑念を抱くが、後に陰陽頭を友景に。

 大久保長安の仕掛けた叛乱計画に乗った豊臣家の暴発の可能性を家康(の影武者)に忠告に来る。 おそらく(帝より聞いて)真相を知っている。

味方但馬 (みかたたじま:1563〜1623)

 元福島正則家臣。浪人して佐渡金山の開発に尽力した山師。

 山風版 「銀河忍法帖」「忍法封印いま破る」

 大久保長安の右腕。

中浦ジュリアン (なかうらじゅりあん:1570〜1633)

 天正少年使節の一人。司祭としての修行を経て帰国するが、日本が切支丹の禁令に向かう中で遂に捕縛され拷問の中で殉教する。共に捕らえられたフェレイロの棄教を予言する。

 登場作品 「外道忍法帖」

 フェレイロ神父に、法王の聖貨の鍵となる十五童貞女を見つける為の青銅の十字架を託す。

 フェレイロの証言によると、宗教関係ばかりでなく魔術にも造詣が深かったらしい。

沢庵 (たくあん:1573〜1645)

 臨済宗の僧。

 紫衣事件に抗議して出羽に配流となるが、後に許され東海寺の開山となる。

 宮本武蔵とは恐らく何の関係もなく、むしろ柳生但馬守と懇意。

山風版 「柳生忍法帖」「山屋敷秘図」

 「柳生〜」では天樹院十兵衛を紹介しその後見として、芦名衆と対決する。しかし天海僧正と十兵衛の二者択一を迫られて十兵衛を敵に売ったりもした。また、但馬守と共に切支丹屋敷を訪問している(「山屋敷秘図」)。

 五味康祐 「柳生武芸帳」

 朝幕の緩衝たらんとして宗矩の推挙て家光に奉仕する。

 成り行きで武蔵と宗矩を引き合わせる役目を担う。

 えとう乱星 「蛍丸伝奇」

 主人公の師匠として登場。

 紫衣事件による流刑以降、幕府寄りになったと非難されるが、「自分には朝廷も徳川もない。ただ仏道有るのみ」と喝破する。

 朝松健 「五右衛門妖戦記」

 初代五右衛門のために経を読む。

 荒山徹 「韓流夢譚」

 隻眼の剣士の依頼で朝鮮妖術師に身体を奪われた真宗僧慶念を悟りに導く。

林羅山 (はやしらざん:1583〜1657)

 儒学者。藤原惺窩の弟子となり、師の推挙で家康に仕える。

 荒山徹 「魔岩伝説」

 朝鮮通信使を利用して太陰石の霊力の分与を受ける計画の実行者の一人。柳生家と共に林大学頭家が代々霊力補充の役目を継承した。

北条安房守 (ほうじょうあわのかみ:1609〜70)

 後北条氏の一族で小幡景憲から甲州流軍学を学び、新たに北条流軍学を開く。

 山風版 「銀河忍法帖」

 宮本武蔵を徳川家に推挙。但馬守との立会いが予定されたが、本多佐渡守の下命を受けた伊賀者によって密かに退けられた。

亮賢 (りょうけん:1611〜1687)

 真言僧。後に家光の側室となるお玉を占って未来の将軍を生むと予言したとされる。

 霧島那智 「真田幸村の鬼謀」

 豊臣忍群の催眠術で桂昌院を通じて婿将軍を綱吉に献策する。

祐天 (ゆうてん:1637〜1718)

 浄土宗総本山増上寺三十六世。

 念仏により怨霊を成仏させた江戸の悪霊祓い師。

 朝松健 「元禄霊異伝」「元禄百足盗」「妖臣蔵」

 隆光の謀略に気付き、それを阻止せんとして戦う。生類憐みの令の撤回をかけて隆光と法論を戦わせる。隆光が撒き散らす疫病の収拾を条件に引き分けに持ち込む。

 生類憐みの令が綱吉が死ぬまで撤回されなかったと言う史実と併せて、隆光(と柳沢)の失脚と言う政治的な勝利よりも民を苦しめる疫病の収束を優先したと言うことか。

 議論の影響として捨て子禁止令が発令された、という。

隆光 (りゅうこう:1649〜1724)

 真言僧。護持院の開祖となり大僧正となる。

 悪名高き「生類憐れみの令」の提案者と言われたが、現在では否定されている。

 朝松健 「元禄霊異伝」「元禄百足盗」「妖臣蔵」

 清国の巫術師。術によって柳沢吉保の出世を助ける。徳川家を滅ぼし、清韓連合軍を日本へ引き込もうと計画する。

 吉良上野介と浅野内匠頭を噛み合わせて第六天の王”巨旦将来”の四十七の因子を招来する。

 菊池道人 「夜叉元禄戯画」

 浅野浪士に加担する甲府綱豊の呪殺を試みるが、呪符が見つけられて失敗。(でも本当に呪力があったら、綱吉に男子を作らせられるはず)

平田篤胤 (ひらたあつたね:1776〜1843)

 国学者。旧姓は大和田で平田篤隠の養子となる。

 荒俣宏 「帝都幻談」「新帝都物語」

 暦の刷新による世直しを目指す。鳥居に危険視されるが、その鳥居に使われる加藤重兵衛からは自分の目的と合致するとして共闘を持ち込まれる。

 その死後も娘おちょうを介して養子鐵胤に指示をおくる。

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