等々力警部の事件簿

 東京・警視庁管内の事件は一部を除いてほぼ登場。また地方の事件でも金田一に同行して事件に遭遇するケースがある。

 金田一が先に事件の端緒に絡む場合と、後から首を突っ込む場合とに分かれまっすが、後からの場合、たまたま来合わせて同行するケースが多いです。来るたびに事件にぶつかるのではなく、それだけ足しげく通っていると言うことでしょう。

 関連する事件や複数の事件が錯綜する年については別途詳述しています。(思い切りネタバレなので未読の方はご遠慮ください)

大正2年

 等々力大志誕生。(43年の定年時を55歳として逆算。奇しくも?金田一と同年である)

昭和12、3年

 金田一耕助との出会い。もてあましていた事件を横からひょっこり飛び出した金田一が見事に解いた。(「悪魔が来たりて笛を吹く」による)

昭和21年

11月半ば エビス屋百貨店で万引き犯による二重殺人事件。この事件では金田一と接触無く活動。まだお互いを利用しあうと言う関係になっていない模様。(「黒蘭姫」事件)

昭和22年

3月 キャバレー・ランターンでの二重殺人事件。(「闇の中の猫」)

9月30日〜 椿元子爵家の連続殺人事件。(「悪魔が来たりて笛を吹く」)

昭和24年

 小説家駒井啓吉が手に入れた五十銭銀貨をめぐる事件。啓吉が銀貨を手に入れた16年から8年後。(「謎の五十銭銀貨」)

昭和25年

4月 鬼丸氏が迷宮島に隠した金塊をめぐる怪獣男爵一派との対決。(戦前に対峙したのは別の等々力警部)(「大迷宮」)

秋 戦前に赤星博士が盗み隠した財宝をめぐる金色の魔術師との対決。(「金色の魔術師」)

昭和26年

 古谷磯吉、秘密パーティの最中に急死。メンバーに上流階級の人間が多く捜査が打ち切りになる。(「猫館」)

この年 殺人の嫌疑を掛けられた多聞修(あるいは六平太)が、金田一の活躍で救われる。前科数犯とあるから等々力警部は以前から知っていたのだろう。

昭和27年

4月 事件で出動。留守番の江藤刑事、訪ねてきた金田一を現場に案内する。(「死神の矢」)

8月2日 稲妻座で殺人事件。一日で解決。(「幽霊座」)

8月5日 渋谷の聚楽荘で男女の死体が発見される。(「雌蛭」)

 7日 渋谷署の捜査本部で金田一の訪問を受ける。(「雌蛭」)

 9日 梅本昌子の妹繁子、渋谷署に出頭。(「雌蛭」)

 15日 井戸より田辺康子の死体を発見。金田一の指示で犯人を手配。(「雌蛭」)

 18日 犯人逮捕。(「雌蛭」)

8月27日〜 古川小六死体と寝ているところを発見される。K博士(「蝋美人」の畔柳博士と推定)による鑑定解剖。(「生ける死仮面」)

11月5日 山内巡査刺殺。(「睡れる花嫁」)

 6日 天命堂病院から盗まれた死体が発見され、駆けつけた金田一と共に捜査を開始する。(「睡れる花嫁」)

 17日 第二の眠れる花嫁発見。(「睡れる花嫁」)

昭和28年

1月10日 金田一より事件の解決に繋がる重要情報を提供される。(「睡れる花嫁」)

3月 畔柳博士が復顔を試みた白骨死体に関しての捜査。(「蝋美人」)

5月11日 K署にて前日にトラックが落とした石膏詰めの女性死体の身元捜査。(「堕ちたる天女」)

 翌日 金田一が訪ねてくる。第二の犠牲者を発見。リリー木下の葬儀に訪れた水原鶴代の聞き込み。(「堕ちたる天女」)

 20日 第三の犠牲者。(「堕ちたる天女」)

 26日 野方署管内での霊媒殺人事件の現場に駆けつける。(「迷路の花嫁」)

 28日 上京してきた磯川警部と対面し、初の合同捜査。(「堕ちたる天女」)

6月5日頃(10日ほど後) 滝川恭子を重要参考人として野方署へ連行。宇賀神邸から行方不明だった女中の死体が発見される。重要証人の松原浩三に恭子と宇賀神奈津女の相似を指摘される。(「迷路の花嫁」)

 10日頃 奈津女の行方について金田一より連絡を受ける。(「迷路の花嫁」)

7月 高輪署管内での殺人事件の捜査担当となる。金田一より二、三のアドバイスを受ける。(「病院坂の首縊りの家」)

8月26日 野方署で捜査会議。(「迷路の花嫁」)

9月7日 高輪署を訪れた本條直吉を金田一に紹介。(「病院坂の首縊りの家」)

 20日 高輪署での事件が解決し打ち上げ中。法眼邸での生首発見の報を受ける。(「病院坂の首縊りの家」)

昭和29年

1月 駿河台の聚楽ホテル(荻窪署管轄)にて小林恵子の死体が発見する。(「幽霊男」)

2月 警視庁に現れた菊池陽介の証言を受けて宮川美津子を発見保護する。(「幽霊男」)

3月から4月 捜査本部が複数立ち、「新宿の雑貨商殺し」に忙殺されていた。そのため彫り亀の妻キクも相談を遠慮した。(「スペードの女王」)

3月24日 伊豆のS温泉で開催された猟奇クラブの会合で二重殺人。調査で潜入していた金田一の連絡で駆けつける。(「幽霊男」)

4月5日 神楽坂で車のトランクから突き出した石膏像の足が目撃され警視庁が捜査を開始。(「鞄の中の女」)緑ヶ丘荘に金田一を訪ね、テレビの寄席中継で壷中美人の芸を。(「壷中美人」)

 6日 石膏像についての金田一からの問い合わせに、事件性なしと回答。その後、金田一からの通報で阿佐ヶ谷のアトリエに駆けつける。(「鞄の中の女」)

 12日 駒方のアパートで緒方由紀子の死体が見つかり、金田一に連絡。(「鞄の中の女」)

4月 東京郊外のS温泉で殺人事件。(「花園の悪魔」)

4月25日 事件の情報が入り、居合わせていた金田一を伴って出動。加納三作博士、謎の女と共に失踪。(「幽霊男」)

5月5日 金田一の指摘で事件の様相が一変する。(「鞄の中の女」事件)

5月初旬 幽霊男を逮捕。(「幽霊男」)

5月15日 紅薔薇座で殺人事件。所轄からの連絡で駆けつけ、金田一がいることに驚く。捜査陣から疑いを受けていた金田一の身分を証明する。(「魔女の暦」)

5月26日 画家・井川謙造の殺人事件。井川邸にテレビで見た壷を発見し金田一に電話。(「壷中美人」)

6月1日 所轄から紅薔薇座で第二の殺人の連絡。来合わせた金田一を同行。(「魔女の暦」)

6月 金田一の案内で容疑者・山崎欣之助の死体を発見。その後事件の共犯者に襲われた金田一を助ける。(「花園の悪魔」)

6月17日 第三の事件発生を金田一に連絡。(「魔女の暦」)

 犯人の捕縛直前に自殺される。金田一による謎解き。(「魔女の暦」)

7月25日 金田一の訪問。担当刑事に連絡をつける。(「スペードの女王」)

 26日 赤坂署で金田一と別れる。(「スペードの女王」)

8月5日 極秘調査中の金田一から電話連絡を受ける。その指示で出動、犯人を捕らえる。(「スペードの女王」)

秋のはじめ 水上署のランチによるヒロポン密造関係の捕物に金田一と共に参加。「スペードの女王」事件の余波であろう。そうでないと一課の等々力警部に出番はないはず。その帰り道にイヌの檻に閉じこめられた女を救う。(「檻の中の女」事件)

 翌日 女性の身元をつかみ、その住居で死体を発見。金田一を呼び寄せる。(「檻の中の女」)

事件から20日目 金田一から偽装殺人を装った殺人ではないかと指摘され方針転換。(「檻の中の女」)

事件から37日目 沈められていた死体を発見、引き揚げる。(「檻の中の女」)

 逃亡した犯人を追跡しその自決を見届ける。(「檻の中の女」)

10月16日 浅茅文代のアトリエに運び込まれた箱から滝口加代子の死体が出て来る。等々力警部四谷署からの通報で駆けつける。(「吸血蛾」)

 第二の犠牲者・有馬和子、両足を切断されて発見される。モデル達から調査依頼を受けた金田一も駆けつける。(「吸血蛾」)

12月15日 デザイナー連合の大ファッションショー。金田一と共に警護に就くが、その最中に第三・第四の犠牲者が出る。(「吸血蛾」)

12月25日 文代のパトロン長岡秀二が撃ち殺される。(「吸血蛾」)

 虹の会のモデル三人が失踪。(「吸血蛾」)

昭和30年

1月19日 行方不明だった三人の死体が発見される。江藤俊作を発見し、その証言から真相が明らかになる。(「吸血蛾」)

 文代を狙ってきた犯人を逮捕。(「吸血蛾」)

2月23日 三鷹署管内での死体消失事件が本署に報告される。(「泥の中の女」)

3月2日 来訪した金田一に意見を求める。桜上水で死後七日くらいの死体が発見、金田一と共に出動する。(「泥の中の女」)

4日 第二の死体発見。立花ヤス子の証言で川崎龍二が逮捕、隙を見て服毒自殺を図る。その夜、金田一の仕掛けた罠にはまった真犯人を逮捕。(「泥の中の女」事件)

 回復した川崎龍二、二人の女の死亡時間の矛盾を聞いて安心して供述を始める。(「泥の中の女」)

三月末 怪盗銀仮面について金田一の訪問を受ける。(「仮面城」)

5月16日 警視庁で死体発見の報を受けて三鷹駅に出動。金田一から増本女史との一件を聞く。(「鏡の中の女」)

 18日 三鷹署に出頭した増本女史の証言を聞く。(「鏡の中の女」)

10月3日 上杉誠也の還暦パーティで起こった殺人事件で駆けつける。(「三つ首塔」)

 中旬 上杉家を訪問して宮本音禰の聞き取りを行う。(「三つ首塔」)

11月3日 島原明美殺害。現場の凶器と共に音禰のハンカチが見つかる。上杉家に寄って音禰の行動について聞き取りを行う。(「三つ首塔」)

 7日 金田一の示唆で音禰の再尋問するが、闇に乗じて逃走される。根岸蝶子、妹花子と志賀雷蔵の死体を見つけて通報。(「三つ首塔」)

 捜査陣、花子と雷蔵の死亡時刻のズレに困惑。また音禰の目撃情報や雷蔵が上杉家に潜んでいたことが明らかになり両者の共犯関係が疑われる。(「三つ首塔」)

12月某日 根岸蝶子死亡。(「三つ首塔」)

12月21日 築地で女給江崎タマキの死体発見。(「扉の影の女」)

 22日 金田一来訪。事件の現場に案内される。(「扉の影の女」)

 23日 帰京した金門氏を尋問。その後モンパルナスに廻ってで多門修を見かける。(「扉の影の女」)

 24日 金田一の謎解きを聞く。(「扉の影の女」)

 26日 犯人逮捕。その日の夕刊に報道される。(「扉の影の女」)

 28日 金田一に誘われて祝杯をあげる。(「扉の影の女」)

昭和31年

2月 金田一の連絡で三つ首塔に向かう。(「三つ首塔」)

3月18日 帰り掛けた金田一を呼び止めて運び込まれてきた石膏詰の他殺死体を見る。石膏像の作者を呼び出して中の死体を確認。(「柩の中の女」)

 24日 杉田弘、後頭部を殴られて昏倒。記憶を失う。この時点での関与は不明だが報告は受けただろう。(「瞳の中の女」)

 25日 金田一の指摘で真犯人を逮捕。(「柩の中の女」)

7月28日 本多美禰子の死体から発見された手紙に関して金田一の説明を求める。(「夢の中の女」)

 美禰子のアパートより贋造百円札を発見し、事件解決の糸口を得る。偽札事件そのものは等々力警部の管轄外だが、この後金田一に頼まれて護衛の手配りをしたと思われる。(「夢の中の女」事件)

8月 休暇を取って鏡ヶ浦に滞在する金田一と合流し望海楼ホテルに宿泊。立て続けに二件の殺人事件に遭遇する。(「傘の中の女」「鏡ヶ浦の殺人」)

 矢田貝博士の通報を受けて出動。香椎文代を警護する。(「鉄仮面」)

10月23日 たから屋の店員殺人事件。(「霧の中の女」)

11月7日(木) Y生命の専務長谷川善三の刺殺現場でたから屋の贓品が見つかる。来合わせた金田一と共に現場へ向かう。(「霧の中の女」)

 9日 金田一の同席で村上ユキの訊問。後に逮捕。(「霧の中の女」)

11月24日 聚楽荘で生首が発見される。来合わせた金田一を同行して捜査開始。(「トランプ台上の首」)

 30日 アケミのパトロン、稲川専蔵の死体を発見。(「トランプ台上の首」)

12月5日 金田一より真犯人を明かされる。(「トランプ台上の首」)

12月8日 村上ユキの夫譲治、勤務先のS駅で遺留品から血染めのストールを発見。(「霧の中の女」)

 10日 金田一の仕掛けた罠によって犯人逮捕。(「霧の中の女」)

昭和32年

3月21日 根岸邸で女の死体が発見された翌日。警視庁で(訪問中だった)金田一とともに品川良太の証言を聞く。(「洞の中の女」)

25日 金田一を同行して高井啓三邸を訪ねる。金田一の忠告で証拠をつかむ。(「洞の中の女」)

5月8日 K病院で火災。入院中の杉田弘、患者の救出に尽力。記憶を回復するが事件当夜については黙して語らず。(「瞳の中の女」)

25日 斎田愛子より婚約者の杉田青年について相談を受ける。(「瞳の中の女」)

28日 金田一に同行して杉田弘青年を尾行。杉田、記憶を頼りに女性の死体を掘り出す。(「瞳の中の女」)

 女性の身元は特定されるも真相は分からず。(「瞳の中の女」)

8月5日 H海岸ホテルに滞在中の金田一に合流。殺人事件に遭遇。(「赤の中の女」事件)

8月 一週間の休暇をとって軽井沢へ招かれた金田一に同行。偽装心中事件に遭遇。(「香水心中」)

8月20日 成城署・木村巡査、朝井美奈子の自殺を止める。朝井家で死体発見され、現場に駆けつける。等々力警部を訪ねてきた金田一が後から合流。(「支那扇の女」)

 22日 回復した朝井美奈子の尋問。八木夏彦氏の聞き取りから八木家の墓から出たと言う「支那扇の女」の絵にが偽画であることが確定。作者の特定を始める。(「支那扇の女」)

 23日 「支那扇の女」の偽作者を辺見東作と特定。(「支那扇の女」)

 25日 辺見の死体が仕事場で発見される。(「支那扇の女」)

 28日 朝井照三、辺見殺害容疑で逮捕。(「支那扇の女」)

9月 美奈子、退院。(「支那扇の女」)

 18日 金田一から待機要請。(「支那扇の女」)

 20日 犯人逮捕劇に参加。(「支那扇の女」)

10月某日 金田一より真相を聞き、その不法調査に一言釘をさす。(「支那扇の女」)

12月20日 緑ヶ丘荘にて金田一が小山順子と名乗る女性から電話依頼を受けるのを聞く。その後金田一を伴って事件の調査に向かう。帰宅後に自宅に女性の死体を発見した金田一から通報を受ける。(「悪魔の降誕祭」)

 25日 関口タマキの夫服部徹也刺殺。警視庁を訪れた金田一を伴って現場に向かう。(「悪魔の降誕祭」)

 27日 浜中とよ子の証言で最有力だった道明寺修二の容疑も晴れる。(「悪魔の降誕祭」)

この年 金田一と共に西銀座のバー・スリーXに通う。(「白と黒」)

昭和33年

1月下旬 金田一と共に関口たまきと道明寺修三の婚約披露の宴に参加。反抗を暴かれた犯人が自殺。(「悪魔の降誕祭」)

5月 三津木や御子柴少年とともに白蝋仮面と対決するが間一髪で逃げられる。(「白蝋仮面」)

5月20日 殺人を警告する手紙を受け取った金田一に同行して新宿パラダイス座を訪ねる。淀橋署、浅草署、下谷署の三管轄区にまたがる大事件となる。(「火の十字架」)

 28日 金田一によって真相が看破される。犯人は監視を潜り抜けて逃走し、逮捕まで一週間を要した。(「火の十字架」)

6月 新宮タマ子、殺害未遂。探偵小僧の通報で急行。(「怪盗X・Y・Z」)

6月28日 田代裕三邸で女の死体発見。事件は犯人死亡として決着。(「日時計の中の女」)

7月25日 金田一から待機要請。水上三太の通報で現場に駆けつける。(「悪魔の寵児」)

9月5日 宮武益江と黒亀の死体が発見される。(「悪魔の寵児」)

 11日 城妙子と有島忠弘の死体がQホテルにて発見。(「悪魔の寵児」)

 18日 金田一の提案で犯人を罠に掛ける。(「悪魔の寵児」)

 30日 田代邸で堀晶子の死体発見。(「日時計の中の女」)

10月1日 金田一の訪問。(「日時計の中の女」)

 7日 田代啓子、妹殺しを告白する遺書を残して自殺。(「日時計の中の女」)

 金田一の訪問。東海林竜太郎についての情報を提供する。(「迷宮の扉」)

 下旬 金田一共にQホテルに招かれる。先着した三上三太と共に事件のあらましを聞く。(「悪魔の寵児」)

暮れ 阿久津謙三、自動車にはねられる。交通事故として処理され、捜査一課は関与せず。(「仮面舞踏会」)

12月25日 新日報社社長宅に侵入したまぼろしの怪人を捕縛。(「まぼろしの怪人」) 

昭和34年

3月 再び現れた白蝋仮面と対決。(「青髪鬼」)

3月 まぼろしの怪人、アリ殿下のルビーを奪う。探偵小僧の活躍で奪還。(「まぼろしの怪人」)

4月 吾妻早苗の殺害。姿なき怪人の最初の犯行。(「姿なき怪人」)

5月 長利俊哉の殺害事件。(「怪盗X・Y・Z」)

6月 太田垣三造殺害、ダイヤが盗み去られる。姿なき怪人第二の犯行。(「姿なき怪人」)

7月 まぼろしの怪人が三津木の罠に掛かって捕縛される。(「まぼろしの怪人」)

8月 笛小路泰久が軽井沢で変死したことで、阿久津の事故が見直される。軽井沢署より派遣された近藤刑事に協力して関係者を捜査する。(「仮面舞踏会」)

8月 帰国した板垣博士の双子の姪姉妹、連れ去れる。(「姿なき怪人」)

9月 女の子の死体が見つかるが、双子とは無関係と判明。(「姿なき怪人」)

9月23日 都築克彦殺害。高輪署の加納警部補が担当。その遺品からでた「百唇譜」が社会問題となる。(「悪魔の百唇譜」)

9月 まぼろしの怪人の部下が復讐のための連続殺人を行う。怪人、再び捕縛される。(「まぼろしの怪人」)

11月 姿なき怪人が捕らえられ、双子の姉妹も生きて発見される。(「姿なき怪人」)

11月 進藤英吾殺害事件。(「怪盗X・Y・Z」)

昭和35年

4月中旬 風船魔人の最初の実験。(「風船魔人」)

5月25日 風船魔人の二度目の実験。(「風船魔人」)

6月5日 日暮里の女占い師殺しで出動。留守番の遠藤刑事が金田一を同行して合流。(「猫館」)

 8日 聞き込みによって犯人を逮捕。金田一にもう一人の犠牲者を示唆される。(「猫館」)

 行方不明の佐藤阿津子の死体が見つかり、真犯人が服毒自殺。(「猫館」)

 21日 田村巡査、死体を発見。(「悪魔の百唇譜」) 

 22日 旅行に出るつもりで訪ねてきた金田一を事件現場へ連行。(「悪魔の百唇譜」)

 23日 李泰順、帰京し成城署に出頭。(「悪魔の百唇譜」)

 24日 古河ソノ子の証言で朱美の遺書が見つかる。(「悪魔の百唇譜」)

7月22日 金田一に経過報告の電話を入れる。(「悪魔の百唇譜」)

8月12日 事件解決。(「悪魔の百唇譜」)

 14日 軽井沢へ向かう。電車の中で笛小路篤子を見かけお近づきになる。長野原駅でタクシーを拾い損ね、たまたま見かけた桜井鉄雄に声を掛け同乗。(「仮面舞踏会」)

 津村慎二のバンガローに先着し捜査陣と合流。(「仮面舞踏会」)

夜 南条家別荘にて金田一と情報交換。 

 15日 飛鳥家恒例のゴルフ大会。金田一の代理で参加(道具は南条家より借りる)。(「仮面舞踏会」)

9月21日 日の出団地で怪文書を受け取った戸田京美、自殺未遂。等々力警部のところまでは届かなかったと思われる。(「白と黒」)

10月11日 日の出団地でタール漬けの死体が発見される。(「白と黒」)

 30日 須藤順子が受け取った怪文書をきっかけに太郎池を探る(金田一は以前から主張していたらしいが)。脅迫状を作るのに使った雑誌の切れ端と、行方不明の須藤達雄の死体を見つける。(「白と黒」)

 31日 根津伍一を逮捕。家宅捜査により自宅より麻薬が発見される。死体遺棄については認めるが、殺人容疑は否認する。(「白と黒」)

11月1日 根津の元妻(娘由紀子には死んだとされている)辻村あき子が出頭。殺人に関する根津の容疑を晴らす。(「白と黒」)

 2日 根津のアリバイ成立により別の容疑者として伊丹大輔が逮捕。(「白と黒」)

 6日 出頭してきた一柳議員から聞き取り。(「白と黒」)

11月7日 真犯人逮捕。(「白と黒」)

 25日 不眠症に悩む金田一と駄弁る。高輪署からの事件報告を受け、金田一を強引に捜査に同行させる。(「夜の黒豹」)

 26日 山田三吉、高輪署に出頭し女王での未遂事件を報告する。(「夜の黒豹」)

12月2日 三吉、ひき逃げにあう。6日に死亡。 (「夜の黒豹」)

12月23日 第二の犠牲者。(「夜の黒豹」)

 24日 被害者の継父佐々木裕介の聞き取り。(「夜の黒豹」)

 25日 高輪署にて合同捜査会議。(「夜の黒豹」)

 27日 金田一と意見交換。金田一独自の行動を宣言。岡戸圭吉の死体が上がる。(「夜の黒豹」)

昭和36年

1月24日 犯人を逮捕。(「夜の黒豹」)

2月 探偵小僧の急報で松葉デパートに駆けつける。(「蝋面博士」)

3月 高杉アケミの死体を蝋面博士に奪われる。(「蝋面博士」)

10月10日 蝋面博士の予告日。(「蝋面博士」)

昭和37年

2月19日 偶然訪ねてきた金田一を緑ヶ丘での殺人事件に巻き込む。(「蝙蝠男」)

 25日 金田一の持ってきた情報を元に犯人を逮捕。(「蝙蝠男」)

9月 怪獣男爵と二度目の対決。(「黄金の指紋」)

 

昭和43年

 等々力警部定年退職。(「病院坂の首縊りの家」)高輪署の加納警部補(本庁への移動、及び警部への昇進時期は不明)がその後任となったと思われる。

 

戻る

 定年退職後については「病院坂の首縊りの家」の記事を参照。

関連稿 残された謎 等々力警部と磯川警部