伝奇城 収録作品リスト
取りあえずリストだけ。暇を見て寸評を加えます。☆はあくまでも個人的な嗜好ですので、あまり気にしないでください。
「影打ち」 えとう乱星 ☆☆☆★★
影、に生きるモノの悲哀。
「異聞胸算用」 平山夢明 ☆☆★★★
ホラー系。残念ながら私は余り「怖い話」に興味がないので。
「笑ひ猿」 飯野文彦 ☆★★★★
登場人物の選定が甘くて、予定調和系にすら成っていない。話としては上手いと思うのですが。
時代小説とＲＰＧ 予定調和の罠
「サムライ・ザ・リッパー」 芦川淳一 ☆☆☆☆★
落ちに配役の妙が感じられる。
エッセイ「伝奇城異聞」 山田正紀 評外
この方も典型的なＳＦ型ですね。
時代小説とＲＰＧ ミステリー型とＳＦ型
「五瓶劇場 けいせい伝奇城」 芦辺拓 ☆☆☆★★
こちらは逆に出自（鮎川哲也賞）から見ても完全なミステリー型。
外伝とか番外編は本編を読んでいないと楽しめないモノですが、ミステリーは割とシリーズ内での個々の作品の独立性が高いですから。
「邪鬼」 稲葉稔 ☆☆★★★
ホラーはよく分りません。
「阿蘭殺し」 井上雅彦 ☆☆☆★★
何処までがネタ（創作）なのか判りにくい。こう言うのを切り分けていくのは割と好きなんですが。
最後に出てくるシーボルトの協力者＝「のちのアムステルダム大学教授」って、あの人ですね。
「秘剣燕返し」 朝松健 ☆☆☆☆★
朝松版真田十勇士の外伝。もちろん、これだけでも楽しめます。
「蘇生剣」 楠木誠一郎 ☆☆☆★★
短編な為、ラストがやや突然すぎる。しかし長編化すると「魔界転生」明治編になってしまう。
時代小説とＲＰＧ 死者の逆襲
「柳と燕」 荒山徹 ☆☆☆☆★
三本入り。お勧めは真ん中かな。実は最初に読んだ荒山作品がこれでした。
時代小説とＲＰＧ 柳生嫌韓流
評論「闇を穿つ想像力」 末國善己
伝奇時代小説年表 監修・三田主水
相互リンク先のあの方の寄稿。縮小版ですね。