ディファレンス・エンジンSHOW・χ
物理的に数字を計算する機械であり、チャールズ・バベッジが構想し建造した。(中略)バベッジは次に、二〇桁まで正確な差分機関を提案した。(後略)
史実では物理的、経済的理由から誕生しなかった蒸気駆動歯車式コンピュータであるが、これが実現している世界が、ギブスンとスターリングの描いたディファレンス・エンジンで語られる。その語り手とは、他ならぬ、自我を持った差分機関そのものであった。
と言う訳で、この企画は、この魅力的な作品世界を多面的に語り尽くそうという物である。
ディファレンスエンジン早川より復刊。
書評でも書きましたが、巻末の「差分事典」は増補版なので既にお持ちの方も書店で手にとってみてください。
ディファレンス・エンジン年表 09/05/11最新
第三稿:バイロンに関する史実との摺り合わせ修正。(01/11/26)
第四稿:史実仮想の区分を廃し、地理別の色分けに変更。(02/06/10)
第五稿:重要と思われる文化・学術・著作を順次記載。(02/09/04)
第六稿:学術的考証を進行中。(02/12/01)
第七稿:ハードカバー版に掲載されている1855年の世界地図を参照して大幅に改訂。(03/09/08)
第八稿:英国をブリテンに、アメリカを合州国に統一。(06/01/03)
第九稿:オバマ大統領誕生記念。奴隷解放の動きを検証中。(09/05/11〜)
年表を作る上で検討した事項について。
作中に有る記述がまず優先される。(個人にまつわる事項は、人名辞典へ移行)
ハードカバー版に添付された世界地図を参照する。特に史実と違う線引きについては検討して書き込む。(03/01/21追記)
作中に無い事項は世界観に合うように自作する。(かなり好みが入っています)
検討結果は随時年表に書き加えられる。(実は自分でも何処までが創作なのか判らなくなってきました)
総合事典 09/12/26更新
用語と人名を統合し相互にリンク付けしました。
国際問題考察 11/12/31更新
作中に現れなかった諸外国の状況について、勝手に考察を加えるページ。年表作成上の補注を展開しています。
学術的考証 11/11/14更新
世界を論理付ける学問的蘊蓄・私論。
社会的考察 11/03/25新設
おまけ
ディファレンス・エンジン年表 日本編(06/12/20微修正)
ディファレンス・エンジン世界での幕末維新について纏めて本編の年表とは分けて発表します。年表作成時に真っ先に思いついたのが、日本の幕末についてでした。
一部の重要事項は本年表と重複します。個々人の変転についてはまだまだ調査の余地がありますが、大筋はこんな物でしょう。イギリスによる開国と55年時に既に維新が完遂していると言う二点からの逆算ですから。
黒船を10年余り前倒しした所為で、顔ぶれが大幅に代わっています。史実で活躍した維新志士は軒並み出番無しとなりました。
「エイダ」 山田正紀 ハヤカワ文庫
「ディファレンスエンジン」が翻訳紹介された頃、日本の作家山田正紀氏によって書き進められた、もう一つのディファレンスエンジンの物語。
切り口が違うので優劣については論じないが、関連作品として必読。国産(しかもハヤカワ書房)だから、まだ絶版にはなっていないと思うので。
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