ディファレンス・エンジン年表
ブリテン内部の事件 ブリテン海外諸州に関する事件 ヨーロッパ諸国に関する事件
アフリカ大陸に関する事件 アラブ・イスラム圏(主にオスマン帝国)に関する事件
新大陸(主に合州国)に関する事件 アジア(主に日本)に関する事件 旧暦表示
文化・学術・著作
1789年
07/14 市民がバスティーユ牢獄を破壊する。フランス革命の始まり。
1790年
11/01 エドマンド・バーク「フランス革命の省察」(フランス革命への批判)
1791年
03/13 トマス・ペイン「人間の権利」(フランス革命への支持)
1792年
ノバスコシアの忠誠派解放奴隷、西アフリカに上陸しフリータウンを建設する。
1794年
03/27 テルミドールの反動。翌日、ロベスピエールの処刑。
1795年
07/25 バーゼルの和約によりイスパニョーラ島がフランス領となる。
コールリッジ、ワーズワースと出会う。
1797年
コールリッジとワーズワース、サスケハナに理想生活共同体を建設する。
1799年
11/09 ブリューメルのクーデター。ナポレオン第一執政となる。
1800年
6月 合州国、ワシントンに首都を定める。
1801年
01/01 アイルランド合同法によりグレートブリテン王国とアイルランド王国が連合する。
07/07 トゥーサン・ルーヴェルチュール、英国の支援を受けてイズパニョーラ全島を掌握。
02年
03/25 英帝国内の奴隷貿易禁止。
03年
04/30 合州国、フランスよりルイジアナをわずか千五百万ドルで購入。
マルサス「人口論」(第二版、98年の初版は匿名であった)
04年
01/01 ハイチ、ナポレオンより独立を承認される。
05/18 ナポレオン・ボナパルト、フランス皇帝に即位。
05年
8月 第三次対仏同盟。
10/21 トラファルガーの海戦。
06年
ブリテン軍、南米ラプラタ副王領に侵入。
11/21 ベルリン勅令。大陸封鎖政策始まる。
07年
07/07 ティルジットの和約。07/22 ワルシャワ公国が建設される。
11月 ナポレオン、ポルトガルの首都リスボンを攻略。ポルトガル王ジョアンY世、ブラジルへ向けて出港。
08年
01/01 合州国、奴隷貿易禁止法発効。
01/22 ジョアンY世、リオ・デ。ジャネイロに遷都。自由貿易を布告
06/06 皇帝ナポレオンの兄ジョゼフ、スペイン王に即位。(ホセT世 〜13年)
10年
04/19 カラカスで革命委員会(フンタ)が結成される。中南米の独立運動本格化。
08/21 元フランス元帥ジャン・バプティスト・ジュール・ベルナドットがスウェーデン王太子となる事が議会で承認される。(11/05 正式にスウェーデン王の養子となりカール・ヨハンと名乗る)
秋 チャールズ・バベッジ、ケンブリッジ大学に入学。
11年
3月 ラッダイト運動始まる。
12年
春 バベッジらを中心にケンブリッジ大学に解析数学学会創設。初代会長はJ・ハーシェル。
06/18 合州国、対英宣戦。1812年戦争開始。(〜14年)
07/12 合州国軍、上カナダへ侵攻。
13年
7月 東インド会社の特許状法改正。対清国を除くアジア貿易が自由化される。
12/11 フェルナンドZ世、スペイン王に復位。
スイスに派遣されたロシアの非公式大使ヨアニス=カポディストリアス、凶弾に倒れる。スイスの再統合は破綻する。
14年
01/14 デンマーク、キール条約を結びスウェーデン王位をノルウェーへ譲渡する。
04/11 ナポレオン退位。
05/30 パリ和約。
09/18 ウィーン会議始まる。
12/15 ニューイングランドの連邦派がハートフォードで戦争政策への反対を決議。(〜01/05)
12/25 ガン条約。1812年戦争終結。
蘭領ガイアナを獲得。
ロシアのオデッサでギリシア独立を目指した秘密結社ヘタイライが結成される。
15年
01/08 アンドルー・ジャクソン将軍、ニューオーリンズでブリテン軍を撃退。
2月 ナポレオン、エルバ島を脱出しパリに入城。(百日天下の始まり)
03/23 穀物法制定。
05/18 ワーテルローの戦い。ウェリントン、ナポレオンを破る。(10/20 第二次パリ和約。)
06/08 ドイツ連邦成立。ワルシャワ公国、東プロイセンを吸収しポーランド王国となる。
08/26 神聖同盟結成。ブリテン国王・ローマ教皇・トルコのスルタンを除く全てのヨーロッパの君主がこれに参加する。
12/10 バイロンの娘・エイダ出生。
12/16 ポルトガル摂政ジョアン、ラプラタ川東岸を併合。国名をポルトガル・ブラジル・アルハルベス連合王国とする。
16年
1月 バイロン夫人、別居を宣言。バイロンは4月にイギリスを出国。大陸を放浪。
6月 バイロン、シェリィ夫妻らとスイス・レマン湖の畔で集う。ゴシックホラーの二大スター(シェリー夫人メアリによる「フランケンシュタイン」、バイロンの主治医ポリドリによる「吸血鬼」)はこの夜に生まれる。
12/28 アメリカ植民地協会結成。黒人解放奴隷のアフリカ入植が計画される。
バベッジ、王立協会特別会員に任じられる。
17年
01/18 サン・マルティン、オヒギンスと組んでチリへ進軍開始。
18年
01/01 チリ、オヒギンスを初代大統領として独立宣言。(04/05 マリブの戦いに勝利により独立を達成)
02/05 スウェーデン王として カール十四世が即位する。
03/11 メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」初版
10/18 米加国境条約。
19年
02/22 アダムス=オーニス条約。合衆国、スペインよりフロリダを購入。
08/07 ボリーバル、ボヤカの戦いで大勝。(12/17 グラン・コロンビア共和国成立。ボリーバル、大統領に就任)
解析数学学会がケンブリッジ哲学会と改称。
20年
01/01 スペインでリエゴ革命勃発。
1月 王立天文学会創立。
バイロン、イタリアで炭焼党(カルボナリ)と交わる。
03/03 合州国でミズーリ協定が成立。
07/02 ナポリとパレルモで革命勃発。
王立協会バンクス会長死去に伴う後任選挙。デービー、解析学会派の押すW・ウォラストンを破る。
21年
03/07 ナポリ革命鎮圧。
04/26 ジョアンY世、ポルトガルへ帰国。ペドロ王子を摂政王としてリオデジャネイロに残す。
05/05 ナポレオン・ボナパルト、セントヘレナ島にて死亡。
06/24 ボリーバル、イギリス兵の支援を受けてカラボーボの戦いで勝利。ベネズエラを解放する。
07/28 サン=マルティン、リマ市へ入城し、ペルーの独立を宣言。
08/24 イトゥルビデ、メキシコの独立を勝ち取る。
ヘーゲル「法の哲学」
22年
1月 バイロンの義母・ミルバンク夫人死去。バイロン、その遺言により帰国し妻と復縁。
04/25 アメリカ植民協会による黒人解放奴隷がリベリアに入植する。街の名を時の大統領にちなんでモロンビアと名付ける。
05/19 イトゥルビデ、帝政を布く。
05/24 ボリーバル輩下のスクレ将軍がエクアドルを解放。
07/18 シスプラチナ州、独立して共和国となる。
07/26・27 ボリーバルとサン・マルティン、エクアドルのグアヤキルにて会見。この後、サン=マルティンとの合意が成立。ペルーと大コロンビアの国境が定まる。
09/07 ブラジル、独立宣言。ドン・ペドロ初代皇帝となる(12/01即位)。
09/23 ポルトガルで憲法制定。
23年
01/28 ペルー大統領サン=マルティン、激化するチリの保守派と自由主義者の抗争の調停に乗り出す。
03/19 イトゥルビデ、軍の反乱によりメキシコ皇帝の地位を追われ国外追放となる。
04/07 フランス軍、スペインの革命に対し干渉。(05/23マドリード入城)
4月 ポルトガル摂政ドン・ミゲルのクーデター。
6月 バベッジの階差機関に対して助成金が与えられる。
07/01 中央アメリカ連邦、メキシコより分離独立。
11/07 リエゴ革命の首謀者ラファエル・デル・リエゴ処刑される。
8月 清国、阿片取り締まりを督励。
12/02 大統領教書所謂「モンロー宣言」が議会で発表される。
インド・アッサムで野生の茶が発見される。
24年
1月 ビルマ軍、インド侵攻。
01/21 アサンテ軍、モロンビアを攻撃。(第一次アサンテ戦争)
03/05 ベンガル総督がビルマに宣戦を布告する。
10/04 メキシコ、憲法を制定し連邦共和制を布く。
12/09 ボリーバル、ヤクチョの戦いに勝利。
社会主義者ロバート・オーウェン、理想生活共同体に共鳴し資金援助しその運営にも参画する。
25年
08/06 高地ペルー独立を宣言。ボリバルの栄誉を称えボリビアと命名される。
12/01 ニコライT世、ロシア皇帝になる。
ロシアでデカブリストの反乱。
26年
02/24 ヤンダボー条約。第一次ビルマ戦争終結。
6月 シャム王国、英国と友好条約を締結。モンクット親王(後のラーマ4世)、英国へ留学。
06/22 パナマ会議。
08/07 アサンテ軍再来。(第二次アサンテ戦争)
11/19 ボリビア憲法制定。
12/09 スクレの指名辞退を受けてアンドレス・サンタクルスが初代ボリビア大統領に就任。
バベッジの”機械表記法”の概要が王立協会哲学紀要に掲載される。
アフガニスタン国土分割協定。ドースト・ムハンマドによるバーラクザーイー朝が成立。
27年
04/29 扇の一打事件。アルジェの太守のフサイン・イブン・パシャが、フランス領事を羽根扇で打つ。これをきっかけにフランスが2年後にアルジェリア侵攻を本格化させる。
7月 バベッジの妻ジョージアナ流産。静養のためアイルランドへ小旅行。
王立協会デービー会長、健康上の理由から引退を表明。解析学会派のハーシェルが会長に選出。
ベネズエラとヌエバグラナダの境界に大コロンビアの新都を定める。
28年
02/22 トルコマンチャイ条約。コーカサスのアラス川以北がペルシア領からロシア領へ変わる。
08/27 シスプラチナ共和国の独立が承認される。
バベッジ、ケンブリッジ大学のルーカス講座(数学)教授になる。(〜39年)階差機関の試作品が完成し、ケンブリッジ大学に機関解析研究所が発足。
12/03 アンドルー・ジャクソンが、合州国第7代大統領に選出される。(〜37年)
29年
04/13 カトリック教徒解放法。
30年
04/13 ジェファーソン・デイの晩餐会で、連邦制維持を主張するアンドリュー・ジャクソン大統領と南部のジョン・カルフーン副大統領が対立する。
05/28 インディアン強制移住法。
06/14 フランス、アルジェリアに上陸。(07/05 占領)
06/26 ジョージW世死去。弟ウイリアムW世が即位。
七月 フランスで七月革命勃発。
08/02 ルイ・フィリップ、市民王として即位。
08/25 ベルギーで、オランダ支配に対して、ブリュッセル市民が反乱を起こす。(10/04 独立宣言、10/27 アントウェルベン市民がオランダの支配に対して蜂起し、要塞のオランダ軍が市街を砲撃する)
09/15 ウエリントン首相、ベルギー出兵を主張して総選挙を実施。バイロン率いる産業急進党、総選挙で躍進。直後の議会で産業急進派が能力貴族制法案を提出。会議は紛糾し出兵は討議されず。
10/08 急進派の改革案、貴族院で廃案にされる。
国王・ウイリアムW世、庶子フィッツクラレンスに爵位を与える。
無神論者P・B・シェリィの憤怒の論証に逆上した超急進派の陰謀家が国教会を襲う。
12月 フランス駐英大使、タレイラン、ベルギーの独立と中立に関するロンドン会議を周旋するが不調。
12/12 バイロン、新たなより急進的な改革案を提出。トーリー党を率いるウェリントン公爵、軍事的弾圧に荷担。
31年
01/01 奴隷制度廃止運動家ウィリアム・ロイド・ガリソン、ボストンでリベレーター(解放者)を刊行。
04/07 ブラジル皇帝ペドロT世退位。5才の皇太子(ペドロU世)に譲位してポルトガルへ帰国。
04/27 アサンテとリベリアの和平協定締結。リベリア連邦成立。
ウェリントン首相、爆弾テロで死亡。
08/02 フランスがオランダに味方してベルギー独立派を攻撃。ベルギーの独立運動は沈静化する。
電磁誘導現象を明らかにするファラデーの実験
カルカッタの有力市民、綿織業者への対策を誓願。
アッサム州地方長官チャールストン、野生の茶樹の栽培を提唱。
32年
2月 茶業委員会が設定され、アッサムの野生茶樹の栽培化が研究される。
06/07 選挙法改正法成立。前年からの騒乱ひとまず沈静化。
シーボルトの著作・『ニッポン』の英語訳がこの年から刊行(原書は前年より刊行開始)。これが後に英国の日本遠征の引き金となる。
ロバート・ピール、トーリー党の自由主義派を糾合し自由党を結党。
ジュゼッペ=マッツィーニ、亡命先のマルセーユにてカルボナリに代わる独立運動組織・青年イタリアを組織。
33年
04/01 サンタ・アナ、メキシコ大統領に就任。
04/08 キュタヒア条約締結。ムハンマド=アリーの独立がオスマン・トルコ政府に承認される。
05/18 ベトナム南部でレ・ヴァン・コイが反乱。シャムのラーマ3世、これを支援する。
6月 英領南インド地方、親英派の藩王へ譲渡され、ベンガル総督府の管轄から外れる。また、急進党政権は伝道師の渡航を英領ベンガル地方に限って認める。
6月 バベッジ、急進党のパーティでバイロンの娘エイダを紹介される。
05/25 チリの政権を掌握した保守派のポルタレス、33年憲法を制定。
07/08 フンキャル=イスケレスィ条約締結。ロシア以外の艦隊のダーダネルス海峡通過を禁止する秘密条項が英仏の反露感情を煽る。
08/28 特許状法改正。東インド会社による清国貿易の独占撤廃。
08/29 工場法施行。児童労働を厳しく規制。急進政府による児童教育推進制度が始まる。
09/27 スペイン王フェルナンドZ世没。
10月女王イザベラと叔父ドンカルロスとの継承戦争が始まる(〜37年)。
11月 最初のアッサム茶の見本がロンドンに届く。
12/04 アメリカ奴隷制反対協会が設立する。
ジュゼッペ=ガリバルディ、マッツィアーニと出会い青年イタリアに参加。
フランス軍、宣教師保護の名目でコーチシナに派兵。レ・ヴァン・コイを支援する。
リベリア連邦、シエラレオネ会社を買収。
34年
01/01 ドイツ関税同盟が発足する。
1月 カルカッタにベンガル茶業会社が設立。次いでロンドンにアッサム会社が創設される。
2月 マッツィーニ派のサヴォイア遠征。蜂起に失敗しスイスへ逃亡。
5月 ドン・ミゲル軍が降伏し、ポルトガルの内戦が終結。
07/25 サミュエル・コールリッジ没。61歳(誕生:1772/10/21)。イギリスのロマン派詩人。サスケハナ理想生活共同体の創設者の一人。
08/01 奴隷廃止法の施行により、イギリス帝国内のすべての奴隷が解放される。(議会通過は前年08/23)
ジャマイカの解放奴隷に参政権が付与される。但し、高額な投票費用により実質的には閉め出されていた。
08/02 エドワード・ウェークフィールドがサウス・オーストラリアへの入植を開始する。
08/14 ホイッグ党保守派、ベンサム思想に基づく改正救貧法を提出。急進派与党による修正の上で可決。
ブルネル、バベッジの仲介でグレートウェスタン鉄道(GWR)の技師長となる。
バベッジ、解析機関の構想を得る。
35年
03/02 オーストリア皇帝フランツ1世没。67歳(誕生:1768/02/12)。長子フェルディナントが皇位に付くも摂政人事を巡って紛糾。
06/15 ペルー・ボリビアの連邦協議決裂。
06/29 フェルディナント帝の叔父ヨハン大公摂政に就任。宮廷闘争に敗れたメッテルニヒ、ウィーンを退去する。
6月 インド司法参事会顧問マッコーリー、司法改革に関する覚書を提出。
07/28 フランス革命記念日、閲兵式に向かうルイ・フィリップが、コルシカ人フィエスキのしかけた爆弾に巻き込まれて死亡。これ以降、革命記念日の式典は行われず。
09/09 都市自治体法成立。
10/11 ジャマイカ事件。本国での普通選挙運動が波及し、選挙民の拡大が果たされる。
12/07 ドイツに初の鉄道が開通。
12/20 メキシコ領テキサスのアメリカ人入植者が、メキシコからの分離と自治の権利を主張し、テキサス独立戦争が始まる。
フランス、コーチシナ西部三省を占領する。
36年
02/03 アラモ砦攻防戦。(〜3/6)
03/04 フランスで普通選挙法が成立する。第二次共和制時代。
03/02 メキシコ領テキサスの住民が、メキシコからの独立宣言を採択し、テキサス共和国となる。
04/21 サン・ジャシントの戦いで、メキシコのサンタ・アナ大統領の軍がヒューストン率いるテキサス軍に敗れて大統領が捕虜となり、テキサスの独立を承認する。
10/02 ダーウィンの乗ったビーグル号が、調査を終えてファルマス港に帰港する。(31,12/27出発)
10/22 テキサス軍を率いたサム・ヒューストンが、テキサス共和国の大統領に選出される。
10/30 フランス、暫定大統領選挙が行われ、ルイ・ナポレオンが75%を取り圧勝する。(12/20暫定大統領に就任)
11/06 モントリオールでトーリー党の叛乱。
アフガニスタンのアミール(主権者)ドースト・ムハンマド、ジハード(聖戦)を宣言。インド総督の支援を受けてシーク教徒よりペシャワルを奪還。
37年
03/03 テキサス共和国承認。
05/10 ニューヨークの銀行が正貨支払いを中止する。アメリカ初の金融恐慌が起こる。
06/20 ヴィクトリア女王即位。女王の実家ハノーファーが連合王国より分離され、エルンスト・アウグスト(66)が国王となる。
8月 スペイン摂政マリア・クリスティナ自由主義的な新憲法の承認を拒み英軍の軍事介入を招く。 ドン・カルロスをイザベル成人までの暫定王位に付ける妥協案を結ぶ。カタルーニャ人に自治権が認められ共和国となる。スペイン南部アンダルシア地方を獲得。
11/18 ゲッティンゲン七教授事件。
12/01 ペルシアのムハンマド・シャー、ヘラートを包囲。(ペルシア・アフガニスタン戦争)
11/23 パピノー率いるフランス系カナダ人の反乱。
青年イタリアの指導者マッツィーニ、スイスの拠点を追われロンドンへ逃亡。かつての同志にして、現英国首相であるバイロン卿の厚遇を得る。
ビルマ・タラワデイ王即位。反英の新王はのヤンダボー条約の破棄を宣言する。
38年
01/01 ハノーファー王国がドイツ関税同盟に加わる。
4月 イギリス軍ラングーンへ上陸。第二次ビルマ戦争開始。
05/08 人民憲章が発表される。機械打ち壊し運動(ラッダイト運動)が激化。
05/29 英領北アメリカ植民地総督に任命されたグレイ卿が、反乱調査のためケベックに到着する。
8月 GWRの株主総会において、ブルネルの主張が入れられて広軌が採用される。
09/18 リチャード・コブデンやジョン・ブライトが反穀物法同盟を結成する。後、自由党に合流。
10/01 インド総督、ヘラート支援のため軍を派遣。
11/05 ホンジュラス、中米連邦から分離。各州もそれに倣い連邦は事実上解体する。
12/16 南アフリカ、ナタールのブラッドリヴァーの戦いで、オランダ人入植者の子孫のボーア人が、先住民のズールー族に敗退する。
12/20 イギリス、ビルマペグー地方の領有を宣言。
39年
01/20 ビルマ、イギリスの保護国となる。第二次ビルマ戦争終結。
02/11 英領北アメリカ植民地総督グレイ卿が、アッパー・カナダとロワー・カナダの統合と、カナダ人に対する自治権の付与を勧告する。
05/12 フランス、社会主義革命家ルイ・オーギュスト・ブランキ率いる季節社が反乱を起こす。
05/26 自由党の提唱により穀物法廃止法案が成立する。(06/25より施行)
10/01 清国に代わる新たな貿易拠点とするため、日本への艦隊派遣を決定。
ダーウィン、「ビーグル号航海記」を発表。
40年
02/06 ブリテンが、マオリ族の族長たちとワイタンギ条約を結び、ニュージーランドがブリテン直轄地となる。
02/10 ブリテンのヴィクトリア女王(21)が、母方の従兄にあたるザクセン・コーブルク・ゴータの王子アルバート(21)と結婚する。
04/01 奴隷制廃止主義者が自由党を結成。党首ジェームズ・バーニーが大統領選に出馬する。
06/07 プロイセン王フリードリッヒ・ヴィルヘルムV世没。69歳。息子のフリードリッヒ・ヴィルヘルム4世(45)が即位する。
07/08 日本茶の輸出解禁を目的として英艦隊が日本到着。江戸湾へ侵入して開国を強く要求。
07/15 ロンドン5カ国条約(イギリス、フランス、プロイセン、オーストリア、ロシア)。ムハンマド・アリーに対し、エジプトの世襲圏と引き替えにシリアの返還を提案。
07/23 イギリス議会がカナダ連合法を通過させ、女王の裁可を得る。
10/14 真夜中、セント・ヘレナのナポレオンの墓が掘り返される。
12/02 ヘンリー・クレイ、ホイッグ党初の大統領に当選する。
12/15 ナポレオンの遺骸がセント・ヘレナからパリに帰る。バイロン首相、パリを表敬訪問。
41年
02/10 カナダ連合法発効。
02/13 ムハンマド、ロンドン5カ国条約を受諾。第二次トルコ・エジプト戦争終結。フランス、ムハンマドよりスエズ運河掘削計画に関して、了解を取り付ける。
03/31 日英和親条約締結。
04/10 グリーリー、ニューヨーク人民新聞を創刊。
6月 タイラー副大統領、ホイッグ党の方針に反して解任。
08/06 ルイ・ナポレオンのクーデターが起こる。
11月 ルイ・ナポレオン国民投票により皇帝に選出される。
12/02 ナポレオンV世戴冠。自由帝政を宣言。
ロバート=ピール、トーリー党自由貿易派を糾合して自由党を立ち上げる。
フォイエルバハ「キリスト教の本質」
カンボジア・アンドゥオン王、フランスの後ろ盾で即位。
42年
01/29 フランス皇帝ナポレオンV世がイギリス人女性エリザベス・アンリエッタ・ハワードを皇后として迎える。
04/05 シャー・シュジャー没し、アフガニスタンの旧王朝断絶。ヘラートの領主カーラムーンがドースト・ムハンマドに臣従しアフガニスタンの統一完成。
08/09 ウェブスター・アシュバートン条約が結ばれ、合州国メーン州と英領北アメリカとの国境が定まる。
08/10 鉱山法制定。鉱山や炭坑で女性と10歳未満の児童が働くことが禁じられる。
43年
08/01 オーストラリアのニュー・サウスウェールズで、公選議員からなる最初の議会が開催される。
09/02 ブリテン首相バイロン卿がフランスを訪問してナポレオン三世と会談し英仏協商が成立。イタリア統一戦争に関する密約が結ばれる。
09/02 ブリテンで経済誌「エコノミスト」が創刊される。
09/26 フランスの軍艦がベトナム阮朝との接触に失敗する。
10/08 アイルランド分離運動の指導者ダニエル・オーコンネル(68)が、クロンターフで開催予定の大決起集会をイギリス政府の禁止命令で断念する。
小ハーシェル、ジョン・クーチ・アダムスの計算を元に、天王星を発見した父に継いで新惑星(海王星)の発見者となる。
11/08 スペインの女王イザベル2世(13)が成人式を行って親政を始める。(叔父ドン・カルロス。議会との対立により退位)
ライン新聞の廃刊によりドイツを出国したマルクス、新婚の妻イェンニー(この年6月に結婚)を伴ってニューヨークへ渡る。ニューヨーク人民新聞の編集に参加。
44年
01/12 シチリアで革命派蜂起。以下、イタリア各地で独立運動激化。
02/11 トスカナで憲法制定。(03/04ピエモンテ、03/14法王領)
03/06 ゴールドコースト南部の8人の首長、リベリアに臣従。リベリア帝国の誕生。
03/18 ミラノで叛乱。
03/24 サルディニア、オーストリアに宣戦。フランス、サルディニアへの軍事支援を表明しオーストリア政府を牽制。
03/18 ベルリンで革命勃発。
03/31 ドイツ国民会議招集。
04/13 シチリア独立宣言。
04/25 フランス軍ハノイ占領。
4月末 マッツィーニ、ブリテン政府の軍事顧問団(砲術専門の軍事碩学)を伴ってイタリア入り。
05/01 ホイッグ党、クレイ大統領の再選を支持。ヘンリー・クレイを副大統領候補とする。
06/06 工場法が制定され繊維工場で働く女性と13歳から18歳の年少労働者の1日12時間以上の労働が禁止される。
06/21 ガリバルディ、亡命先の南米から帰還。
07/19 銀行特許状法が制定される。
8月 清軍、ベトナム国境でフランス軍と抗戦。(清仏戦争)
10/06 ウィーンで革命発生。
11/24 教皇グレゴリウス十六世、対オーストリア神聖同盟の参加を拒否しローマを逃亡。俗権を奪われる。
12/04 ハリソン大統領再選。
チャールズ・ダーウィン、生物の進化に関する持論の概要を書き上げる。これを見たライエル卿はこの概論を抜粋して学会で発表する。(翌年「種の起源」と題して正式発表。与党・産業急進党はダーウィンに対し碩学貴族の称号を贈る)
45年
02/19 ローマ共和国成立。マッツィーニ、三頭執政官の一人に就任。
03/01 クレイ大統領の拒否権発動によりテキサス併合案は廃案となる。
03/30 フロリダ州に昇格。
03/28 ドイツ国民会議、フリードリッヒ・ウィルヘルムW世を皇帝に選出。(04/03 戴冠を拒否)
4月 ガリバルディ、ローマ共和国軍総司令官に迎えられる。
05/06 ガリバルディ、ローマ進発。(05/30パレルモ解放)
09/07 ガリバルディ軍、ナポリを占領。
9月 アイルランド飢饉(〜49年)。ブリテン首相バイロン、食料物資の支援を決定。
10/09 ブリテン国教会のオックスフォード運動の指導者ジョン・ニューマン(44)が国教会の立場に疑問を持ち、カトリックに改宗する。
10/21 ローマ、トスカナ、シチリア、南部イタリアによる連邦制共和国樹立。ジュゼッペ=マッツィーニ暫定大統領に指名される(第一次イタリア独立戦争終息)。
12/08 ドイツの天文学者カール・ヘンケ、新たな小惑星アストラエアを発見する。
スペイン王カルロス5世、息子カルロスに譲位。
46年
02/14 ポーランドで民主化運動が起こる。
4月 英国人ベッテルハイム、品川に逗留。通商条約の交渉開始。
閏5月 米東インド艦隊司令官ビットル、通商を求め浦賀に来航。
05/08 メキシコ軍が、テキサス共和国の混乱に乗じて侵攻。テキサス州南東部のパルアルトで衝突しする。
05/13 フランス軍、テキサス共和国に味方して(混乱に乗じて?)メキシコに宣戦布告。
06/15 合州国とブリテンの間にオレゴン協定が締結される。アメリカと英領北アメリカの境界線が画定する。
06/16 新教皇ピウス\世、スイス・ルツェルンにて即位。
08/22 オーストリア軍、ベネチア共和国より撤収。ベネチア共和国、イタリア連邦共和国へ正式に加盟。
08/31 カリフォルニア地方、メキシコからの分離を希望してブリテンの支援を受ける。(英墨戦争)
11/16 ポーランド、共和制へ移行。ナポレオンの庶子アレクサンドル・ヴァフレスカ、初代大統領となる。ショパンの遺作となるポーランド国歌が採用される。
ムハンマド・アリー、息子イブラヒムに太守を譲る。
フランスの主導で「万国スエズ海洋運河会社」が設立される。翌年から工事着工。
ウォルター=ジェラード、機械打ち壊し(ラッダイト)煽動者として逮捕・処刑。チャーティスト運動が沈静化。
軌間法成立。広軌ゲージが国内標準となる。
47年
01/04 3人の日本人がイギリス人宣教師に伴われて第一次留学生として渡英する。
07/26 リベリア総督ロバーツ、皇帝を名乗り独立を宣言。
09/14 テキサス共和国を支援するフランス軍がメキシコシティーを占領する。
10/21 教皇ピウス\世の仲裁によりスイスの分離同盟戦争が回避される。
48年
01/24 メキシコ北部サクラメント近くで金鉱発見。
02/02 グァダルー・イダルゴ条約によりメキシコがテキサス共和国とフランスの間で分割される。テキサスはニューメキシコ地方獲得する。イギリス軍の駐留するカリフォルニア地方は独立の共和国となる。
2月 マルクス「共産党宣言」
3月 シュレースウィヒ・ホルシュタインの帰属を巡るデンマークとプロシアの戦争。
03/11 カナダ植民地の議会選挙で、ロバート・ボールドウィン(44)の改革主義者たちが圧勝する。
05/11 オーストリア、クラクフ共和国のポーランド編入を承認する。ポーランドの国境線が確定する。
05/28 ロシアと清朝の間でアイグン条約が結ばれる。黒竜江が国境となる。
6月 日英通商修好条約締結。
07/02 サルディニア王国がイタリア連邦に加盟。王太子がローマへ迎えられ、立憲君主制イタリアの元首として即位。ビットリオ・エマヌエレT世となる。
07/12 フランスがメキシコに宣戦布告する。
08/26 プロシア、デンマークとの休戦条約に調印。シュレースウィヒ・ホルシュタイン両州はドイツ関税同盟からも離脱。
08/09 奴隷制廃止論者が自由党に代わり新たに自由土地党結成し、ヴァン・ビューレンを大統領候補に立てる。
10/23 デンマーク国民議会招集。自由主義に基づく憲法を制定。
49年
50年
04/23 ウィリアム・ワーズワース没。80歳(誕生:1770/04/07)。ブリテンのロマン派詩人でサスケハナ理想生活共同体の創設者の一人。
05/28 ドーヴァーとカレーの間に海底ケーブルが敷設される。
6月 ナッシュビル会議により、南部諸州の連邦脱退が確定的になる。
07/09 テイラー大統領就任後わずか十六ヶ月で死去。毒殺疑惑が持ち上がる。副大統領ミラード・フィルモアが職務を引き継ぐ。
11/04 清朝とロシアが北京条約を締結する。沿海州がロシア領となる。
12/20 サウスカロライナ、連邦脱退を宣言し、州都チャールストンの連邦兵器廠を占拠。抵抗する連邦軍兵士と交戦になる。
51年
1月 南部諸州、相次いで連邦脱退を宣言。(ミシシッピ、アラバマ、ジョージア、ルイジアナ)
02/04 モンゴメリで南部連合結成。南部強硬派の指導者ジョン・カルフーン、南部連合暫定大統領に就任(02/09)。
23日 テキサス州で帰属問題を巡ってクーデター発生。ヒューストン知事亡命。テキサス共和国に暫定政権樹立。
04/12 南部連合軍、連邦軍兵士の立てこもるサムター要塞に砲撃。南北戦争開始。
04/19 北軍による海上封鎖開始。
4〜6月 テイラー大統領の強硬姿勢を見て、南部連合へ与するする州が相次ぐ。(バージニア、アーカンソー、ノースカロライナ、テネシー)
05/14 イギリス、中立宣言。間接的に南部連合を独立の交戦国として黙認する。
05/29 アルゼンチンの将軍ウルキサ、ブラジル、ウルグアイと盟約を結んで反乱に荷担する。
06/20 バージニア州西部、州政府の方針に同意。分離による連邦残留工作は失敗に終わる。
07/31 バージニアに侵入した北軍、南軍の抵抗により敗退(第一次マナサスの戦い)。
ロンドンにて世界初の万国博覧会開催。徳川幕府、一橋慶喜を団長とする一行を派遣し、日本茶を宣伝する
52年
02/03 英国の調停によりアルゼンチンの内乱が終結。ウルグアイを主軸としたシスプラチナ共和国が成立する。
スエズ運河完成。ナポレオン三世、落成式を挙行。ブリテンからはブルネイ卿が列席、技術交流を行う。
05/08 ロンドン議定書調印。ドイツ、英仏の圧力に屈しシュレースウィヒ・ホルシュタインのデンマークへの帰属を承認する。
8月 北軍バージニアに再侵攻、ワシントン解放作戦を実行するが失敗(第二次マナサスの戦い)。
10月 セポイ(インド人傭兵)の叛乱が勃発するが、民衆の蜂起には繋がらず、半年ほどで鎮圧される。
53年
01/10 ロンドンに世界初の地下鉄が開業する。駅には天井がなく、蒸気機関車が牽引する列車。
03/03 アメリカ連邦政府が徴兵法を発布する。
04/15 サンタ・アナがメキシコ国内の保守派に推されて4度目の大統領に就任する。
07/01 フィラデルフィア攻防戦。砲術機関の猛攻撃により火事嵐発生。
07/13 ニューヨーク市で徴兵反対暴動。これをきっかけにマルクスのコミュナードがマンハッタンを占拠。
09/14 英仏連合艦隊、オスマントルコ支援のためダーダネルス海峡に侵入。
10/23 クリミア戦争勃発。
11/02 北部、大統領選挙。ホイッグ党は混乱のため統一候補を立てられず、北部民主党のクレメント・L・ヴァラディンガムが大統領に当選。
54年
03/04 ヴァラディンガム新大統領、就任演説で南部との和平交渉の開始を発表。
05/25 ナポレオンV世が、エミール・オリヴィエ法を制定し、労働者の団結権が条件付きで認められる。
07/06 北部でホイッグ党が解党。弱腰の大統領を批判する勢力(ホイッグの急進派、フリーソイル党、反南部派の民主党員)が結集して新たに共和党が結成される。
09/14 英仏連合軍、クリミア半島に上陸。
10/17 セバストポリ要塞攻防戦。
11/30 オーストラリア・ユーリカ砦に鉱夫達が立てこもる。
11/30 駐印英国軍、スエズ運河を通過してクリミア戦争に参加。
12/29 テキサスでクーデターが発生し、ヒューストン大統領はその地位を追われる。
ローレンス=オリファント、東京使節団に参加中、狼藉者のため負傷。
オリファント、日本人青年5人(森有礼、福沢諭吉等)を伴って帰国。薩摩藩士森有恕、イングランドへ旅立つ息子へ漢詩を送る。息子・有礼、船中で父に書簡を発する。
55年
1月 亡命中のサミュエル・ヒューストン、テキサス人テロリストに撃たれる。ヒューストンは一命を取り留めるが、彼の秘書・ミック=ラドリーは刺殺される。同夜、ミックと接触していたラドウィック教授も賭博屋の喧嘩で死亡。同一犯の可能性有り。
4月 オデッサ焼失し、クリミア戦争事実上決着。
6月 王立協会員・エドワード=マロリー、ダービーの会場で、レディ・エイダ(ブリテン首相バイロン卿の娘)を救う。この時モーダスを預けられ、それを自分が発見した恐竜の化石の頭部に隠す。
悪臭によりロンドンの政治機構が麻痺。この隙をついて無政府主義者が暴動を計画。マロリー、自己の名誉のため彼らと対決し首謀者の一人の捕縛に関わる。
悪臭の最中、バイロン卿が死去する。ブルネル卿後継総理に。
11月 マロリー、地理学協会の探検隊を率いてモンゴルに。ゴビ砂漠で角龍亜目の卵を発見したのはこの時の探検と思われる。
11月 雷龍の頭骨強奪事件。
12月 ラッダイト狩りを推進していた下院議員エグレモント氏、突然の失脚。
56年
パリ条約によりクリミア戦争終結。ベッサラビア地方、モルダビア公国に割譲される。モルダビア・ワラキア両公国、クーザ公を共通の君主として選出しルーマニアの統一を達成。
60年
09/12 ローレンス=オリファント、ブリテンより出国しサスケハナ理想生活共同体に向かったと報じられる。
64年
バベッジ「哲学者の人生の各部」
65年
マロリー、大陸移動を発見。
70年
この年、サム・ヒューストン、メキシコ・ヴェラクルスで客死と報告。
71年
10/20 チャールズ・バベッジ卿没。78歳
1908年
04/11 光協会の東洋に置ける下部組織である明六社が深刻な会員減少と出席者不足傾向のため今後の集会の無期限延期を決定。
04/12 前王立協会会長エドワード=マロリー卿、脳溢血により死亡。享年83才。
91年
自我を持ったディファレンス・エンジン、自ら語り始める。