SF・ファンタジー

 舶来の内でも未来史を描いた作品。言い換えれば純SF。

コードウェイナー・スミス

「人類補完機構」シリーズ ハヤカワ文庫

 長短併せて文庫4冊にまとまっている。厳密にはシリーズに含まれない物もあるが、これで氏の著作の総てであるらしい。寡作だなあと思ったら、それもその筈。本職は学者、それも理系でなく文系の政治学が専門だそうな。

 シリーズ外の作品が入っている一方で、シリーズ作品に未訳があるのが残念。

 世界観比較私論 未来史篇 §2 人類補完機構

アイザック・アシモフ

「わたしはロボット」決定版 「ロボットの時代」 早川文庫

 アシモフ御大のもう一つの代表作「ロボット」シリーズの一編。

 ファンデーションが人類保管機構と対比されるなら、こちらはバーサーカーと対比させれば見事に符丁は合うんだが。

「鋼鉄都市」 早川文庫

「はだかの太陽」 早川文庫

「夜明けのロボット」上下 早川文庫

 ロボット三原則を軸に、SFとミステリーを融合させた傑作。真ん中の「はだかの太陽」はまだ未読。

「ロボットと帝国」上下 早川文庫

 「ロボット」モノと「銀河帝国」とをつなぐ橋渡し的作品。この後、銀河帝国へ繋がる橋渡し長編も計画されていたけど、作者の死亡により手つかず。

「宇宙気流」 早川文庫

「暗黒星雲のかなたに」 角川文庫

「宇宙の小石」 創元推理文庫

 ロボットものとファンデーションものの間、帝国の勃興期を描く「銀河帝国」モノ三部作。

 古本で探したら、全部違う出版社になってしまいました。

「銀河帝国興亡史」 全七巻(四巻以降は上下巻構成なので都合十一冊、但し五巻は未読) 早川文庫

 ファウンデーションもの。本編三部作にその後を描いた四・五巻と過去編の六・七巻。

 心理歴史学についてはいずれ折を見て改変機関にて検証したいと思います。

 

   

 世界観比較私論 未来史篇 §4 ロボットから銀河帝国へ

ウィリアム・ギブスン

 サイバーパンクの教祖。

「ニューロマンサー」「カウント・ゼロ」「モナリザ・オーヴァドライヴ」 早川文庫

 電脳三部作。これが八十年代の作品である事が驚きである。

「クローム襲撃」 早川文庫

 初期短編集。

「ヴァーチャル・ライト」「あいどる」 角川文庫

 三部作なんだけどまだ三作目はまだ未読。

「ディファレンスエンジン」 角川文庫→早川文庫

 スターリングとの共作。詳細はディファレンス・エンジンSHOW・χへ。

ブルース・スターリング

 サイバーパンクの扇動者。

「スキズマトリックス」「蝉の女王」 早川文庫

 工作者/機械主義者シリーズ。

 スキズマトリックス(分離床)とは「分離していながら統一され、寛容が支配し、あらゆる分派にそれぞれ取り分が与えられる場所」であり、このシリーズの掉尾を飾る長編の題名でもあります。

 短編を纏めた「蝉の女王」は贅沢な事に日本オリジナルの編纂で、ウィリアム・ギブスンの序文まで付けられています。 

 世界観比較私論 未来史篇 §3 機械主義者と工作者

「タクラマカン」 早川文庫

 サイバーパンクの短編集。

E・C・タブ

 デュマレスト・サーガ 全31巻 創元推理文庫

 ついに全巻コンプリート。但し未訳が二巻あり。

 いわゆるスペオペとも少し違う。SFハードボイルドと言う表現が適切か。TRPGのトラベラーの元ネタと思われる。

デュマレスト・サーガ復刊.com

E・E・スミス

 レンズマンシリーズ全七巻

 小隅黎氏による新訳。といってももう十年も前のもの。スペオペからハードSFへの過渡期の作品、だと思う。

 世界観比較私論 未来史篇 §1 あまりに長き冷戦

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