忍者外史3 松平伊豆守対張弘堂由井正雪

 伊豆守 十兵衛 正雪・宗意軒 その他

寛永十二年

梅雨の時期 大名家持ち寄りの武具自慢、甲賀兵四郎の悪戯から甲賀と伊賀の忍法勝負になる。十個の武具は悉く破壊されが、最後に勝ったのは…。後に正雪が甲賀者を使った(「外道忍法帖」)のはこの時の縁からで有ろう。(姦の忍法帖)

寛永十三年

03/13 服部半蔵より松平伊豆守へ報告。干潟家、甲之介の死によって断絶する。(忍法瞳録)

寛永十四年

 宗意軒、旗本達を焚きつける彦左衛門を懸念し、「忍法精卵逆のぼり」を仕掛けて戦中派の真相を暴く。が…。(彦左衛門忍法盥)

寛永十五年

03/01 荒木又衛門と天草四郎、宗意軒の忍法により魔界に転生。由井正雪、宮本武蔵と供にこれを目撃する。(魔界転生)

寛永十九年

 柳生十兵衛、沢庵の仲介で天樹院に拝謁。堀一族の内生き残った七人の女の仇討ちを後見する様に命じられる。(柳生忍法帖)

 十兵衛、沢庵和尚の東海寺にて女達に修行を付ける。(柳生忍法帖)

 十兵衛の指南を受けた女達、遊女を受け取りに来た大道寺鉄斎を討ちはたす。十兵衛、二代目向坂甚内を名乗って庄司甚右衛門を脅し、二千両をせしめる。(柳生忍法帖)

 竹橋御門内の千姫屋敷よりの帰り、具足丈之進の犬に追われる。お鳥、平賀孫兵衛の槍の上を走ってこれを斬る。(柳生忍法帖)

秋 般若組の凶行を止めるため、十兵衛とお圭が囮となって加藤屋敷に連れ込まれる。(柳生忍法帖)

 お千絵、丈之進に捕らえられるが、駆け付けたお品とお笛がその隙を突いて討つ。(柳生忍法帖)

 お品とお鳥、鷲ノ巣廉助に捕まる。沢庵の弟子多聞坊と雲林坊、命と引き替えに二人に剣を渡し、廉助を討たせる。(柳生忍法帖)

十月頃 沢庵の手引きで堀家の女達会津領内へ入る。(柳生忍法帖)

暮れ お沙和、女狩り中の司馬一眼斎に捕まり、蔦の吊り橋を落として相打ちを仕掛ける。(柳生忍法帖)

寛永二十年

 十兵衛、芦名衆の首を晒して敵の動揺を狙う。(柳生忍法帖)

 沢庵、首合戦に音を上げて城へはいる。お千絵とお笛、銅伯と天海の秘密を探るため江戸に走る。(柳生忍法帖)

 沢庵、銅伯と天海の関係を知り屈服。十兵衛を城内へ引き寄せる。(柳生忍法帖)

 十兵衛、香炉銀四郎と立ち会い、初めて其の素顔を敵に晒す。(柳生忍法帖)

 十兵衛、銅伯のなまり胴に敗れ囚われる。助けに来た女五人も囚われるが、銅伯の娘おゆらに助けられる。(柳生忍法帖)

 天海自害し、銅伯を道連れにする。(柳生忍法帖)

正保二年

04/24 田宮坊太郎、魔界に転生。如雲斎これを目撃。(魔界転生)

05/19 如雲斎、宮本武蔵の転生を検分。(魔界転生)

正保三年

二月半ば 転生衆・荒木又右衛門、江戸へ向かう途上の宝蔵院胤舜と接触する。胤舜、大井川の河原でその弟子(天草四郎)の「忍法髪切丸」に敗れる。(魔界転生)

04/26 宗矩と胤瞬が張孔堂の地下にて転生を果たす。如雲斎、転生した宗矩に敗れ自らも転生する事を決意する。紀州大納言頼宣、魔界衆の拝謁を受ける。(魔界転生)

四月末 柳生如雲斎、京妙心寺の草庵にて死亡。嫁のお加津を忍体として魔界に転生。(魔界転生)

五月半ば 宗意軒配下のくノ一お蝶、十兵衛に接触するが正体が露見して自害する。(魔界転生)

七月 六人の転生衆、三老人を追撃し相次いで討ち果たすが、三人の娘は辛うじて柳生の庄へ逃れる。それ以上の追撃は現れた天草四郎によって差し止められる。十兵衛、瀕死の助九郎より紀州の変事を聞く。(魔界転生)

七月末 十兵衛の宣戦布告より二日後、那智清岸渡寺にて魔界衆・田宮坊太郎の襲撃を受けるも、これを退ける。助九郎らが討たれてから二十日以上。(魔界転生)

八月 十兵衛、紀州白良浜三段壁にて宝蔵院胤舜を斬る。(魔界転生)

九月初 十兵衛、道成寺にて柳生如雲斎の右目を奪うが、娘の一人お雛をさらわれる。数日後、和歌山城にて如雲斎との再戦。お品の助力によりこれを敗る。(魔界転生)

 十兵衛、粉河寺にて天草四郎を斬り、その口から転生衆の中に亡父がいるのを知る。(魔界転生)

 但馬守、柳生の庄の手前でに関口弥太郎に追いつき捕らえる。(魔界転生)

九月中旬 十兵衛、残りの二人の娘を使者に立てて父但馬を呼び出し、その墓前にてこれを討つ。月が明るいから半ばくらい。如雲斎が討たれるまで一週間くらい、和歌山出立から柳生まで七八日。翌日、頼宣の一行、柳生城に入る。宗意軒江戸より下向し合流、家光の重体が虚報である事を告げる。荒木又右衛門、牧野の思いつきで伊賀へ物見を命じられる。(魔界転生)

 牧野兵庫、主君の身代わりで伊賀に入る。十兵衛と柳生衆、鍵屋の辻に現れて、又右衛門と根来組を罠に掛ける。これが十一月七日なら面白いのだけど、残念ながらそれ以前。(魔界転生)

 松平伊豆守、柳生城にて頼宣に拝謁。その行動を掣肘する。武蔵、伊豆守との接見並びに徳川宗家への仕官を望み宗意軒を裏切る。宗意軒、武蔵に裏切られ絶命するも無事(?)転生に成功。(魔界転生)

十月 十兵衛、伊勢桑名の船島に武蔵を誘い出しこれを紙一重で敗る。(魔界転生)

慶安三年

01/07 十兵衛、清水の舞台から落ち、金春竹阿弥の能により応永の世へ飛ぶ。(柳生十兵衛死す)

01/11 応永の十兵衛、竹阿弥となった世阿弥とともに京に舞い戻る。(柳生十兵衛死す)

1月末頃 十五童女の一人お京、沢野忠庵を縊死させる。(外道忍法帖)

春 由比正雪、法王の聖貨の情報を聞きつけて、これを手にいれんと欲し、甲賀卍谷の手練れ十五人を送り出す。同じく松平信綱、天草扇千代とその配下である天草衆十五人を送り出す。(外道忍法帖)

02/15 十兵衛、正雪の罠に掛かり窮地に陥るが、慶安の世にいる世阿弥の能により元の時代へ。(柳生十兵衛死す)

03/21 七郎の復讐に燃える女院と上意討ちを果たさんとする弟に挟まれて絶体絶命の十兵衛、三度目の時空移動。(柳生十兵衛死す)

 応永へ向かう慶安の十兵衛、慶安へ向かう応永の十兵衛と時間の狭間で遭遇、相打ちとなる。(柳生十兵衛死す)

 柳生兵助と陳元贇、松平伊豆守の命で春燕の正体を探る。根来衆、正雪の要請を受けた紀州頼宣の命で春燕の警護に就く。(つばくろ試合)

十二月(新暦の12月25日) 天草扇千代、大友天姫と相打ちとなる。(外道忍法帖)

慶安四年

07/22 宗意軒配下の忍者仁木弾正、信濃宗輔(原田甲斐)の反骨を試す。(忍者仁木弾正)