家光編・後段

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寛永十五年(承前)

十一月 品川に万松山東海寺御創立。開山沢庵和尚。(定本 武江年表)

寛永十六年 己卯 十一月閏

02/01 旗本大久保彦左衛門卒。(定本 武江年表)

寛永十七年 庚辰

 武蔵、細川家に客分格で奉公。七人扶持三百石。(魔界転生)

 井上筑後守、切支丹奉行を仰せつけられ、屋敷中に切支丹牢を設ける。(山屋敷秘図)

寛永十八年 辛巳

三月 細川忠利死亡。(魔界転生)

03/15 幕府が会津騒動を裁断する。(新暦1641/04/24)(柳生忍法帖)

 田宮坊太郎、父の仇・堀源太左衛門を討つ。(魔界転生)

寛永十九年 壬午 九月閏

春 加藤家の訴えにより、堀主水の一族加藤家に引き渡される。一門の女性は東慶寺の庇護かに置かれる。芦名七本槍、東慶寺にて狼藉。天樹院、太閤桐の紋の付いた乗り物で現れてこれを制止する。(柳生忍法帖)

 庄司甚右衛門、加藤家に公家出身の遊女六人を一人二千両で売りつける。(柳生忍法帖)

五月 諸侯、参勤交代始まる。(定本 武江年表)

 仲間二人を討たれた会津七本槍、謎の般若面を誘い出すために、祝言をあげる男女を攫いって女は加藤屋敷に男は竹橋御殿に送り込む。(柳生忍法帖)

 明成、虜となって竹橋屋敷の前に晒される。居たたまれなくなって帰国。(柳生忍法帖)

初冬 マカオから渡り込んだバテレンの一団九州で捕らえられる。(山屋敷秘図)

寛永二十年 癸未

元日 若松城下で雪達磨に埋め込まれた一眼斎の死体が見つかる。(柳生忍法帖)

 銅伯、城内の女の生首を晒して対抗する。(柳生忍法帖)

05/02 柳生但馬守、天樹院の供で若松城に現れる。天樹院、加藤家の改易と明成の配流を告げる。(柳生忍法帖)

 旅から戻った十兵衛、将軍家光を打ち据えて、父・但馬守に放逐される。但馬守の死の三年前。逆算するとこの年、会津での戦いからの帰還直後と思われる。(魔界転生)

五月 バテレンの一団、江戸の切支丹屋敷に送られる。二年の間に十名の内六名が殉教する。(山屋敷秘図)

09/14 春日局卒。(定本 武江年表)

10/02 天海僧正寂。寛永寺では百八歳入寂説を有力とす。(公式発表)(定本 武江年表)

10/03 明正女帝譲位。後光明天皇即位。

寛永二十一年/正保元年 甲申

 清朝順治元年なり。明滅びて一統す。(定本 武江年表)

11/18 吉原開基庄司甚右衛門死す。(定本 武江年表)

12/16 「正保」に改元する。

 将軍家光の弟・保科正之、会津に転封。(忍法花盗人)

正保二年 乙酉 五月閏

03/23 田宮坊太郎国宗、尾張柳生如雲斎の屋敷に現れる。(魔界転生)

03/23 田宮坊太郎国宗、遁世して空仁と号しけるが、二十一歳にて卒。天和三年三月五日、三十四歳で卒との異説あり。(定本 武江年表)

04/19 石舟斎の命日。木村助九郎、孫娘お縫と供に墓参。お縫を十兵衛の元に残す。その後、お縫、仲の良いお雛(田宮平兵衛の孫)・おひろ(関口柔心の娘)を和歌山より呼び寄せる。(魔界転生)

05/19 二刀流の祖、宮本武蔵、卒。六十二歳。(定本 武江年表)一刀斎武蔵の死を何処からか見届ける。(死なない剣豪)

晩春 柳生但馬守、宗彭沢庵、井上筑後守の切支丹屋敷を訪れる。(山屋敷秘図)

夏 切支丹屋敷の牢番・岡本三右衛門金銀の祭具を盗み断罪。奉行の下男長助後釜に据えられる。(山屋敷秘図)

晩秋 長崎より沢野忠庵が上府、伴天連キアラと面談。(山屋敷秘図)

11/11 宗彭沢庵、没。73歳。(人間臨終図鑑)長助、主の命により下女おはると夫婦になる。キアラ、二人に洗礼を与える。キアラ、牢に入れられた三右衛門の妻に蠱惑され棄教する。(山屋敷秘図)

12/02 長岡三斎(=細川忠興)卒(八十三歳)。(定本 武江年表)

12/11 東海寺沢庵和尚寂。(定本 武江年表)

正保三年 丙戌

01/03 十兵衛、病床の父但馬守の勧めで金春竹阿弥の能を見る。竹阿弥の息子七郎、十兵衛に弟子入りする。(柳生十兵衛死す)

01/08 家光の第4子、徳松丸(後の徳川綱吉)が誕生。(新暦1646/02/23)

二月半ば 宝蔵院胤舜、柳生如雲斎を訪ねるも会えず。そのまま江戸へ向かう。(魔界転生)

03/26 柳生宗矩、没。76歳(誕生:元亀2(1571))。将軍剣法指南役で柳生新陰流宗家。(新暦1646/05/11)宝蔵院胤瞬、宗矩に殉ずる。(魔界転生)

四月末 柳生如雲斎、京妙心寺の草庵にて死亡。(魔界転生)

五月 江戸より帰国した頼宣、藩士達の娘を集める。十兵衛、三人の娘を迎えに来た助九郎から如雲斎の死を知らされる。(魔界転生)

七月 お縫、おひろ、お雛、頼宣の女狩りにて「天」に選ばれる。助九郎、柔心、平兵衛、娘達を柳生の庄へ逃がす。(魔界転生)

七月 十兵衛、紀州和歌山城下の牧野兵庫邸に現れてて転生衆に宣戦を布告する。牧野兵庫、転生衆を危ぶみ、根来の忍法僧を召し出す。(魔界転生)

九月初 頼宣、将軍家光重体の報を聞き出府の準備に掛かる。坊太郎が討たれてから一ヶ月以上。(魔界転生)

十月 頼宣、柳生城にて松平伊豆守と対面。(魔界転生)

十月 漢土兵乱、未だ止まず。明の余類平戸一官(鄭芝竜)、本邦へ援兵を請う。(定本 武江年表)

十二月頃 長助・おはる夫妻、己の信仰を明かし、断罪を求める。岡本三右衛門(キアラ)これを退け、長助に刺される。「売色使徒行伝」との整合性を考えると、キアラはこの時に信仰に立ち返った物と思われる。(山屋敷秘図)

正保四年 丁亥

 十兵衛、指南役を弟宗冬へ譲って柳生の庄へ帰る。その際に金春七郎を御所に勤める「御付武家」の若衆に推挙する。(柳生十兵衛死す)

 十兵衛の帰郷から半年、金春竹阿弥一座が柳生の庄へ来る。柳生領の山城国相楽郷に能舞台を設けて能を構想する。(柳生十兵衛死す)

正保五年/慶安元年 戊子 正月閏

02/15 「慶安」に改元する。

04/11 天海僧正へ慈眼大師と諡号を給う。(定本 武江年表)

夏の終わり 文殊弥八郎、大刀が血塗られているのを発見される。(かまきり試合)

秋 有馬作兵衛、豊後佐伯の鳥羽織右衛門の道場へ来た道場破りを始末する。(かまきり試合)

慶安二年 己丑

春 作兵衛、襲撃してきたライバル二人を返り討ちにする。これを不審に思われたため退去、帰郷を決意する。(かまきり試合)

03/03 文殊弥八郎、伊賀鍔隠れ谷へ帰郷し、お遊様の婿を掛けた最後の一人・有馬作兵衛と戦いこれを倒す。(かまきり試合)

十一月始め 由比正雪、柳生の庄に十兵衛を訪ねる。十兵衛、丸橋忠弥を離剣の剣を以てあしらう。(柳生十兵衛死す)

11/11 先帝月の輪の宮、大徳寺で沢庵の和尚の法要に出向く。その帰路を遮る三名の曲者を舎人金春七郎が撃退。(柳生十兵衛死す)

十一月末 柳生十兵衛、刺客に襲われる。(柳生十兵衛死す)

 松平信綱、沢野忠庵より法王の聖貨の情報を聞かされる。(外道忍法帖)

慶安三年 庚寅 十月閏

01/07 金春七郎、後水尾院の清水の舞台で後水尾院に能を披露する。長宗我部盛親の一子乗親、御前で十兵衛を襲うが返り討ちになる。舞台より落ちた十兵衛、竹阿弥の能により応永の世に飛ぶ。(柳生十兵衛死す)

 応永の十兵衛、竹阿弥の能舞台で目覚める。(柳生十兵衛死す)

 服部半蔵、金春七郎を月の輪女院から遠ざける為に後水尾法皇の陰謀を告げる。これを聞きつけた十兵衛は七郎を守ると宣言して女院の元へ戻る。(柳生十兵衛死す)

01/13 服部半蔵、金春七郎の妹りんどうを人質に十兵衛師弟を亡き者にしようと謀るが返り討ちに合う。(柳生十兵衛死す)

1月下旬(江戸を発って10日目が2月) 沢野忠庵、十五童女の一人目を発見する。忍法不知火に掛かり縊死。(外道忍法帖)

2月某日 由井正雪、慶安御前試合で柳生主膳宗冬との組み合わせとの内示を受ける。(柳生十兵衛死す)

02/13 仙洞御所にて、後水尾院・紀州頼宣・由比正雪が密談。(柳生十兵衛死す)

02/14 十兵衛、正雪より果たし状を受ける。(柳生十兵衛死す)

02/15 十兵衛、女院の懇願により七郎を置いて単独で正雪との試合に臨む。十兵衛、正雪の策により死地に落ちるも竹阿弥の能により再び時空を越える。頼宣、十兵衛の消失を見て陰謀からの離脱を決める。(柳生十兵衛死す)

03/21 応永より舞い戻った十兵衛、三度京へ。七郎と月の輪院の駆け落ちの計画を聞き、それを止めようとして七郎を切る。(柳生十兵衛死す)

03/28 柳生十兵衛死す。左目が潰れた(つまり応永の)十兵衛の死体が山城の国木津川のほとりで発見される。(柳生十兵衛死す)一刀斎どこからかこれを見聞する。(死なない剣豪)

三月末 御三家が揃って登城し将軍の病状を聞く。国姓爺・鄭成功、妹を使者にして再度の援軍要請。春燕が回春の秘術を持つと知った幕閣は将軍家光快癒のためひとまず使者を受け入れる決断を下す。(つばくろ試合)

04/13 侠客幡随院長兵衛死。(定本 武江年表)

慶安四年 辛卯

春 一刀斎、由比正雪の一党・金井善兵衛の妹(実は妻)に連れられていく。(死なない剣豪)

04/05 将軍家指南役柳生飛弾守宗冬と尾張柳生蓮也斎歳包御前にて試合う。宗冬、親指を砕かれる。(忍法月影抄)

04/20 徳川家光、没。48歳(誕生:慶長9(1604)/07/17)。(新暦1651/06/08)

 大奥より三千七百人の女性を解雇。

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