忍者外史0 果心居士
果心居士およびその弟子 服部半蔵と伊賀忍者 信長・あるいは家康と敵対
永禄五年
春 果心居士、弟子の根来七天狗を松永弾正に紹介する。三十年後に死ぬ宗易を通じて大明を襲う剣気を見る。(伊賀忍法帖)
春 果心居士の献策により淫石の材料を探す根来七天狗、伊賀へ帰郷途上の城太郎を襲い、篝火を連れ去る。捕らえられた篝火、己の首をはねて自決するが、羅刹坊の「壊れ甕」で漁火と首をすげ替えられる。(伊賀忍法帖)
城太郎、伯父服部半蔵に助けを求めるが、半蔵は単独で七天狗を倒せと突き放す。(伊賀忍法帖)
初夏 城太郎、水呪坊を負傷させ、これを助けようと「壊れ甕」を行う羅刹坊を討つ。(伊賀忍法帖)
六天狗、右京太夫を攫うため大仏に火を掛ける。城太郎、片足の水呪坊を水中で仕留める。(伊賀忍法帖)
虚空坊、柳生の裏切りに気付き新左衛門を詰問するがその隙を城太郎に襲われる。(伊賀忍法帖)
夏 城太郎、七天狗を全て討ち果たすも、右京太夫を死なせた苦悩から柳生城で床に伏す。(伊賀忍法帖)
10/10 果心居士、伊賀忍者笛吹城太郎を伴って去る。(伊賀忍法帖)
早春 明智十兵衛、主君のたっての頼みで忍法人蟹を披露する。(忍者明智十兵衛)
明智十兵衛、忍法人蟹によって土岐弥平次の顔を生やしこれと入れ替わることを策すが、土岐弥平次の裏切りにより殺害される。弥平次、明智十兵衛の系図を手に入れる。(忍者明智十兵衛)
永禄八年
05/05(新暦六月十三日) 根来忍法僧、上泉伊勢守の弟子を破る。(海鳴り忍法帖)
永禄九年
初代服部半蔵、徳川家に仕官。(忍法封印いま破る)
永禄の末
果心居士、松永弾正を介して信長と対面する。(忍法死のうは一定)
元亀年間
服部半蔵の縁故で徳川に甲賀組が作られる。(忍びの卍)
元亀三年
元亀四年/天正元年
01/07 服部半蔵、家康に「信玄病床に伏す」の報をもたらす。家康の命により半蔵旗下の伊賀忍者が信玄の身辺を探る。(信玄忍法帖)
果心居士、信玄を女陰往生に掛ける?信長は信玄の死の秘密について、同盟者である家康には知らせなかった。(忍法死のうは一定)
塔ノ沢監物、武田兵に紛れて陣中に潜入するが、見破られる。(信玄忍法帖)
春 御所満五郎、無空と名乗って恵林寺に潜んで網を張る。(信玄忍法帖)
七月の始め 箙陣兵衛、足利公方の密使に紛れて甲府入り。猿飛天兵衛、陣兵衛の正体を看破し、真田源五郎、これを討つ。(信玄忍法帖)
07/10 果心居士、足利義昭を女陰往生に掛け廃人にする。(忍法死のうは一定)
八月 虚栗七太夫、蛇を使って信玄の影武者とお鶴の方を相打ちにする。霧隠地兵衛、真田源五郎の妻呉葉を囮にして七太夫を討つ。(信玄忍法帖)
十月 山本道鬼斎、天兵衛を伴って遠江へ出張。墨坂又太郎、上泉伊勢守に弟子入りし信玄の影武者を仕留める。伊勢守、又太郎の正体を看破しこれを斬る。(信玄忍法帖)
天正二年
03/10 天兵衛、大樹寺に詣でた家康の正室築山殿とその侍女に術を仕掛ける。(信玄忍法帖)
五月 蝉丸右近、岡崎に潜入した天兵衛を探して岡崎へ来る。右近、武田の忍者小笠原幻夜斎を討つ。天兵衛、右近を水牢にて仕留める。(信玄忍法帖)
漆戸銀平次と六字花麿、振矩師の夫婦に化けて武田家金山奉行・大蔵藤十郎を填める。女装を解いた花麿、十兵衛を徳川家に連れ帰る。源五郎、妻子を捕らえられ窮地に陥るが、駆け付けた二人の法師武者の支援で銀平次を討つ。(信玄忍法帖)
十月 六字花麿、勝頼の愛妾お桂の方に己の分身を移し替える。北条家乱波組頭領風摩小太郎、父信玄の見舞いに向かう御台所を警護して甲斐へ来る。風摩大太郎、実は氏政の妹八重垣、花麿を斬る。(信玄忍法帖)
土岐一族の息子菊之丞、一族の未亡人との密通から大騒動を引き起こしやはり一族の快川和尚の元へ入れられる。(信玄忍法帖)
天正三年
御所満五郎、煩悩鐘によって恵林寺に詣でた信玄の影武者を誘い出す。源五郎、満五郎を討ち果たす。(信玄忍法帖)
04/05 黄母衣内記、「乳房相伝」の為に大賀弥四郎の生き血を啜る。(信玄忍法帖)
04/12 黄母衣内記、武田の四宿老(武田逍遙軒信綱、穴山梅雪斎信君、武田左馬頭信豊、小山田出羽守信茂)に大賀弥四郎の叛血を相伝する。(信玄忍法帖)
天正四年
春 伊賀国服部郷、明智軍によって壊滅。半蔵、妹お眉を飯綱七郎太に託す。七郎太、果心居士に弟子入り。(忍法剣士伝)
05/12 飯綱七郎太、北畠具教の五女旗姫に「幻法びるしゃな如来」を掛ける。(忍法剣士伝)
5月中旬 木造京馬、旗姫を伴って城を出る。北畠家の剣の十字軍、旗姫を追って姿を消す。(忍法剣士伝)
七月くらい 服部半蔵、家康の使いとして柳生新左衛門を徳川家へ誘う。(忍法剣士伝)
十月 七郎太、誤って明智光秀に「地獄如来」の魔血を浴びせる。光秀、己より強い者への反逆にとりつかれる。(忍法剣士伝)
天正五年
10/10 笛吹城太郎、業火の中松永久秀を討ち果たし宿願を果たす。(伊賀忍法帖)
03/09 果心居士、謙信を女陰往生に掛ける。不犯の謙信を如何にして”はめた”のかについては謎解録謙信、女陰往生に死すを参照。(忍法死のうは一定)
天正七年
09/15 半蔵正成、信康の切腹に際して介錯をする。記録では彼は手を出せず、同行していた天方通綱が手を下したとされる。
秋 甲賀五十三家、団結して南蛮寺領化への抵抗を始める。(甲賀南蛮寺領)
天正九年
三月 輪島一族の当主・輪島将曹は娘お炎を差し出して自害。新当主の民部、お炎を懐妊させた咎で斬首され、お炎は幽閉される。(胎の忍法帖)
五月 針ヶ谷、輪島一族の救出を警戒して警備を強化。真壁万兵衛、天井裏に身代わりを作って入れ替えを図るが、鼠の所為で失敗する。(胎の忍法帖)
八月 独古銅円、壁に穴を開けてお炎の救出を策すが、腹のふくれたお炎が穴を抜けられず失敗する。(胎の忍法帖)
九月 天正伊賀の乱。服部半蔵、配下三百人と共に徳川家に奉公し、朋輩波ノ平法眼、配下を率いて諸大名を渡り歩く。
十月 お炎臨月。甲賀帰りの仏桑華陣八、「しゃくし返し」で腹の子を精に戻すと持ちかける。針ヶ谷受け入れるが、信長の命により処断が決定。陣八「しゃくし返し」を針ヶ谷へ向ける…。(胎の忍法帖)
果心居士、本能寺に現れて女陰往生によって信長を救い出すが…。(忍法死のうは一定)
文禄三年 甲午
果心居士、秀次の懇願により”おだまき”を用いて二年若返らせるが…。(忍法おだまき)
年の末 果心、おだまきと引き替えに征明の引き上げを願い出る。(忍法おだまき)