家斉編

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天明七年 丁未

04/15 徳川家斉が第11代の征夷大将軍に任ぜられる。

06/01 曲淵甲斐守、町奉行職を後進に譲る。(天明の判官)

06/19 松平越中守定信、老中となる。(天明の判官)

天明八年 戊申

04/11 夜戌刻、光り物飛ぶ。昼の如し。(定本 武江年表)

 京の団栗辻より大火が起こる。この時に半井家が秘蔵する医心方が焼失したとされる。(秘戯書争奪)

天明九/寛政元年 己酉 六月閏

01/25 「寛政」に改元する。

寛政二年 庚戌

 浦上で内訴による信徒取り調べ。浦上一番崩れの始まり。(首の座)

 馬琴、戯作者を志して山東京伝を訪ねる。(八犬傳・実の世界)

寛政三年 辛亥

01/25 男女混浴禁止の町触れ出る。(定本 武江年表)

05/03 江戸市中を荒し廻れる強盗葵小僧、獄門に処せらる。(定本 武江年表)

寛政四年 壬子 二月閏

06/18 亥刻、光り物西南より東北へ飛ぶ。大きさ、笠のごとし。(定本 武江年表)

 馬琴、京伝の斡旋で蔦屋重三郎の手代となる。(八犬傳・実の世界)

寛政五年 癸丑

07/23 松平定信が老中・将軍補佐役を罷免される。

 馬琴、蔦屋の斡旋で履き物屋「伊勢屋」の未亡人お百の入り婿となる。(八犬傳・実の世界)

寛政六年 甲寅 十一月閏

寛政七年 乙卯

 馬琴、義母の死により履き物屋を廃業、文筆業に専念する。(八犬傳・実の世界)

 山東京伝、鈴木牧之より随筆出版の相談を受ける。(八犬傳・実の世界)

寛政八年 丙辰

寛政九年 丁巳 七月閏

 からすがねの勾当の長男・彦四郎、御家人男谷家へ婿養子に入る。(からすがね検校)

寛政十年 戊午

五月 江戸の人口492449人(内男283163人・女209286人)(定本 武江年表)

 男谷家に長男・精一郎誕生。(からすがね検校)

寛政十一年 己未

三月 役行者千百年忌。勅して神変大菩薩の号を賜わる。(定本 武江年表)

 鈴木牧之、「北越雪譜」の添削を京伝に依頼。資金の問題で出版には至らず。(八犬傳・実の世界)

寛政十二年 庚申 四月閏

寛政十三/享和元年 辛酉

02/05 「享和」に改元する。

享和二年 壬戌

 十返舎一九、「東海道中膝栗毛」初版を梓行。(定本 武江年表)

享和三年 癸亥 正月閏

四月より六月に至り麻疹流行。人多く死す。(定本 武江年表)

秋 柳生飛弾守、将軍・家斉の御前で兵学を講義。男谷彦四郎の質問を受けて返答に窮し面目を失う。飛弾守の嫡男・十兵衛、この時十七才。父の無念を晴らすため修行の旅に出る。(からすがね検校)

享和四/文化元年 甲子

02/11 「文化」に改元する。

 からすがねの勾当、五十一才にして検校となる。(からすがね検校)

文化二年 乙丑 八月閏

 勘定奉行の旗下として関八州取締出役が創設される。(武蔵野水滸伝)

文化三年 丙寅

09/20 喜多川歌麿、没。53歳(誕生:宝暦4(1754))。(春夢兵)

 感和亭鬼武が「自来也説話」を書く。(自来也忍法帖)

文化四年 丁卯

02/14 明六半時、東より西へ光り物飛ぶ。(定本 武江年表)

 千島エトロフにオロシアの軍艦が来寇する。松前奉行所下役人として出張中の間宮林蔵も背に銃弾を受け、九死に一生を得る。(春夢兵) 蝦夷地騒動あり。(定本 武江年表)

 馬琴、「椿説弓張月」を刊行。読本作家としての地位を不動のモノとする。(八犬傳・実の世界)

文化五年 戊辰 六月閏

八月 長崎表変事。(定本 武江年表)

12/08 幕府が南部利敬、津軽寧親に蝦夷地警備を命じ、加封し家格を進級する。(怪異二挺根銃)

文化六年 己巳

六月 樺太を北蝦夷と称す。(定本 武江年表)

07/11 間宮林蔵が黒竜江地方のデレンに至り、海峡(間宮海峡)を確認する。(春夢兵)

文化七年 庚午

文化八年 辛未 二月閏

文化九年 壬申

文化十年 癸酉 十一月閏

11/09 明六半時、東より西方へ、大二尺余りの光り物飛ぶ。(定本 武江年表)

 晩秋 滝沢馬琴、葛飾北斎に八犬伝序盤の構想を語る。馬琴、北斎に挿絵を依頼するが断られ、代わりに婿の柳川重信を推挙される。(八犬傳・実の世界)

文化十一年 甲戌

9月 滝沢馬琴、八犬伝の刊行開始。(八犬傳・実の世界)

この年 葛飾北斎、北斎漫画を発表。(八犬傳・実の世界)

この年 馬琴の息子鎮五郎興継、医者となり宗伯と名乗る。(八犬傳・実の世界)

文化十二年 乙亥

 七月半ば 馬琴、北斎に八犬伝の構想の続きを語る。(八犬傳・実の世界)

文化十三年 丙子 八月閏

09/07 山東京伝死亡。(八犬傳・実の世界)

 八犬伝の第二輯が刊行される。(八犬傳・実の世界)

文化十四年 丁丑

11/23 晴天。未刻頃、江戸市中雷鳴の如き響して、光り物空中を飛ぶ。(定本 武江年表)

文化十五/文政元年 戊寅

 松葉屋の山弥、薫太夫にたてついて吉原を追われる。(傾城将棋)

04/22 「文政」に改元する。

 秩父屋関之助、蜀山人の手引きで弟小七を散切りの刑から救い出すが、騙されたと知った薫太夫にしっぺ返しを食らう。(傾城将棋)

八月 目付方より御府内外境筋の儀につき伺いあり、寺社奉行御府内内観化絵図を基にして朱引筋を策定る町奉行支配場境を黒引筋を定め十二月末を以て図を定む。(定本 武江年表)

09/07 山弥、馴染みの鼠小僧次郎吉を逃がすため、火付けを行って刑死。(蕭蕭くるわ噺)

 馬琴、息子宗伯の為に神田明神下の同朋町に家を買う。(八犬傳・実の世界)

文政二年 己卯 四月閏

 大口屋の三千歳花魁、片岡直次郎の手引きで脱廊。(剣鬼と遊女)

 下斗米秀之進、三千歳の残した猫を斬った謎の老人の旧知を救う。(剣鬼と遊女)

春 越後・椎谷藩士赤嶽大次郎、昌平坂学問所で、林耀蔵を見知る。(お江戸英雄坂)

初冬 大次郎、耀蔵を英雄と見込み親しく交わる。(お江戸英雄坂)

文政三年 庚辰

春 馬琴、北斎に八犬伝の構想のさらなる続きを語る。(八犬傳・実の世界)

三月 林耀蔵、平山行蔵の私塾へ入る。(お江戸英雄坂)

夏 下斗米秀之進、出府。三人の弟子を近江瓢貫斎に弟子入りさせる。(大いなる伊賀者)

 大次郎、平山塾へ耀蔵を訪ね、そこで下斗米秀之進と出会う。(お江戸英雄坂)

秋 林耀蔵、旗本鳥居一学の婿養子に決まる。(お江戸英雄坂)

09/28 夜光り物飛ぶ。(定本 武江年表)

 津軽家の家格進級運動に対して、将軍家斉の弟田安斉匡の双子の姫を南部津軽の双方の世嗣へ降嫁する案を提示する。これを知った南部家士下斗米秀之進、両姫を南部家に貰える様に画策する。(怪異二挺根銃)

 南部分家信浄の三男駒五郎、同じく分家信丞の長男吉次郎に代わって南部本家十一代利敬の養世嗣(十二代利用)として将軍に拝謁する。(怪異二挺根銃)

 津軽家士笠原八郎兵衛、両姫を津軽家へ迎え入れる。(怪異二挺根銃)

暮れ 下斗米、兵原塾で瓢貫斎の養女お砂より「風砲辨記」を受け取る。その間、塾を明けていた平山子龍、下斗米を狙う刺客に襲われる。(大いなる伊賀者)

この年 滝沢宗伯、松前家出入りの医師となる。(八犬傳・実の世界)

文政四年 辛巳

早春 耀蔵、下斗米の計画を止めようと動くが、逆に背中を押す結果になる。(お江戸英雄坂)

早春 下斗米、師平山子龍に別れの挨拶に来る。

春 くるま牧の勝太(屁のカッパ)、将軍献上の混血馬を巡って父を殺される。勝太、犯人の大寺と板鼻の金兵衛を殺して江戸へ逃げる。金兵衛の妾お麦これに同道する。(御用侠)

四月末 相馬大作(元南部藩士・下斗米秀之進)、帰国途上の津軽越中の行列を襲う。(お江戸英雄坂)

六月 下斗米、相馬大作と変名して江戸に潜伏。(お江戸英雄坂)

夏 将軍家斉の二十四女・元姫、松平肥後守に輿入れ。(忍法花盗人)

夏 カッパ、銭形平次の子孫を名乗る岡っ引き銭高半七の賭場でいかさまを見破り壷振りを殺す。銭高にも手を掛けようとするが、居合わせた同心蓮樫瓢兵衛に止められる。銭高、十手を取り上げられる。(御用侠)

 大次郎、藩邸に忍び込んだ鼠小僧を捕らえるが、彼が旧知の人間であったためその処置に窮し、その身柄を耀蔵に預ける。(お江戸英雄坂)

初秋 瓢兵衛、同心に追われる高野長英を救う。(御用侠)

秋 カッパ、殺人事件の犯人を指摘。それを見た瓢兵衛、彼に十手を預ける。(御用侠)

十月 鳥居耀蔵の手下となった鼠小僧、相馬大作の所在を突き止め、あらかじめ刀を隠す。(お江戸英雄坂)

10/06 相馬大作、捕縛される。(怪異二挺根銃)赤嶽大次郎、自分の刀を渡して逃亡を薦める。(お江戸英雄坂)

文政五年 壬午 正月閏

正月 河内山宗俊、茶屋で働くお麦に目を付け、北斎の描く春画のモデルに勧誘する。カッパ、腰越与力の娘・旗江を助けるため、お麦をモデルとして差し出すが、功を奏さず。お麦は城に上がったまま行方不明になる。(御用侠)

四月 松平肥後守、結婚後初めての交代。(忍法花盗人)

初夏 カッパ、将軍の娘・由貴姫の行列と行き会う。姫は何故かカッパの名前を知っていた。(御用侠)

梅雨 カッパ、旗江の変貌を見て、河内山の計画に荷担する。瓢兵衛、河内山の計画を見破り、彼を捕らえる。カッパは旗江と心中する。(御用侠)

夏 松平肥後守の愛妾三人揃って懐妊。(忍法花盗人)

 津軽公、山田浅右衛門に差料を渡して相馬大作を斬らせようと謀る。それをしった小稲、それを阻止しようと浅右衛門に頼み込む。(剣鬼と遊女)

08/29 相馬大作、山田浅右衛門の手で斬首。赤嶽大次郎、平山に請け出される。(お江戸英雄坂)

文政六年 癸未

春 肥後守の愛妾三人、順次出産。(忍法花盗人)

春 からすがねの検校七十才。「れんそう院の検校」と称する。財産を子女に分与し、手元に残った証文を焼き捨てて、しょうもん塚を建てる。柳生十兵衛、検校を斬ろうと乗り込むが、検校の嫡孫・男谷精一郎(下総守信友)に切り伏せられる。(からすがね検校)

01/30 小普請組の御家人勝小吉に男子誕生。年上の甥・男谷精一郎によって麟太郎と命名される。言うまでもないが、後の勝海舟である。大阪東町奉行所与力大塩平八郎、水野軍記の一党を捕縛。小吉これに協力する。(ゆびきり地獄)

 肥後守の愛妾、子を産んだ後、奥方の命で芦名の忍者達に下賜される。(忍法花盗人)

04/06 太田南畝翁卒。(定本 武江年表)

夏 蘭領東印度陸軍病院軍医少佐フォン・シーボルト、長崎に来朝する。(芍薬屋夫人)

 松葉屋の花魁薫、お忍びで登楼してきた津軽侯(恐らく越中守寧親)を振る。(怪異投込寺)

 葛飾北斎、女郎の死体をスケッチするため廓に出没。投込寺西方寺の墓守の正体を知り驚嘆する。(怪異投込寺)

この年、河内山宗俊、獄死。(警視庁草紙)

この年 葛飾北斎の富岳三十六景の初版が販売される。(八犬傳・実の世界)

文政七年 甲申 八月閏

三月 シーボルト、長崎市中での診療を許され、次いで郊外の鳴滝に塾を開くことを許される。(芍薬屋夫人)

7月 馬琴、神田同朋町の宗伯邸を増築し同居する。(八犬傳・実の世界)

08/15 夜、雨中、牛の如き怪獣二疋、北より南へ空中を飛行。光あり。(定本 武江年表)

 旗本鳥居耀蔵、浜松城主・水野左近が側用人水野美濃に贈る為の春画を歌川国貞に依頼。国貞最大の傑作と言われる「吾妻源氏」が描かれる。(国貞源氏)

文政八年 乙酉

正月 水野左近、大坂城代に、また鳥居は中奥御番衆となる。(国貞源氏)

一月半ば 江戸の医者鳥吹玄鳳、湊長安を訪ねて長崎鳴滝塾に到る。シーボルトの手術を見て入門を乞う。(芍薬屋夫人)

四月 玄鳳、許嫁との連絡が取らないことを気にして江戸へ立ち戻る。(芍薬屋夫人)

五月 北斎、尾上菊五郎より女の幽霊の絵を依頼される。(八犬傳・実の世界)

六月 鳴滝塾の塾頭・美馬順三、コレラで夭折。(芍薬屋夫人)

九月始め 馬琴の語り、ようやく八犬士が揃う。北斎、馬琴を誘って鶴屋南北の「東海道四谷怪談」を見に行く。北斎と馬琴、木戸番次郎吉の案内で南北と対面。馬琴と南北、互いの創作論を戦わす。(八犬傳・実の世界)

九月 玄鳳、自分を裏切った許嫁の出産を助ける。(芍薬屋夫人)

十月 玄鳳から美馬への最初の(そして最後の)手紙。(芍薬屋夫人)

文政九年 丙戌

01/25 玄鳳、江戸へ向かう途上の師シーボルトと下関で行き会い、その腕の中で絶命。(芍薬屋夫人)

03/04 阿蘭陀使節一行江戸入り。(芍薬屋夫人)

文政十年 丁亥 六月閏

 土岐村元立の娘路、滝沢宗伯に嫁ぐ。(八犬傳・実の世界)

文政十一年 戊子

 柳亭種彦、「田舎源氏」の稿をおこす。(国貞源氏)

08/10 長崎奉行所が、ドイツ人医師シーボルトの帰国時の所持品の中に、日本地図などの禁制品を発見する(シーボルト事件)。(春夢兵)

文政十二年 己丑

05/13 松平定信、没。72歳(誕生:宝暦8(1758)/12/27)。

09/25 シーボルトが国外退去処分になる。(春夢兵)

 水戸徳川家斉修死去。弟斉昭が跡を継ぐ。山村大善、斉昭を監禁して背中に桜の入れ墨を彫らせる。松葉屋の居候金公、身代わりとなって企みをうち砕く。(夜ざくら大名)

 大塩平八郎、妖教の教主・豊田貢を磔刑にする。(武蔵野水滸伝)

11/27 鶴屋南北(四代目・大南北)死亡。(八犬傳・実の世界)

文政十三/天保元年 庚寅 三月閏

03/26 幕府がシーボルト事件の関係者を厳しく処罰する。(春夢兵)

12/10 「天保」に改元する。

 徳川家斉の三十三男・石五郎蛞蝓の大群を見て高熱を出し、唖者となる。(自来也忍法帖)

天保二年 辛卯

01/06 僧良寛寂。(定本 武江年表)

08/07 十返舎一九終。(定本 武江年表)

天保三年 壬辰 十一月閏

05/05 鼠小僧次郎吉が捕縛。(定本 武江年表)

08/19 鼠小僧次郎吉が、小塚原で磔にされ、獄門になる。(人間臨終図鑑)

09/23 儒者頼山陽卒。(定本 武江年表)

九月末 馬琴、北斎に八犬伝の構想を披露。(八犬傳・実の世界)

十一月 柳川重信卒。(定本 武江年表)

 大石進、江戸に出て桃井春蔵、千葉周作らの剣客と対戦、大石旋風を巻き起こす。

 シーボルトが持ち帰った間宮林蔵の地図がアムステルダムで刊行される。(春夢兵)

天保四年 癸巳

 忘れずの塔五郎、江戸に上がり大石進に弟子入りする。(長脇差枯野抄)

 参勤中の岩殿上野守が国元に現れたという噂が立つ。(忍法とりかえばや)

秋 鳥居耀蔵再び国貞を訪れる。柳亭種彦の文と国貞の絵を以て新しい好色本を作るように依頼。水野越前より中野石翁へ。(国貞源氏)

12/17 谷中感応寺、護国山天王寺と改む。(定本 武江年表)

 米価登揚し、貧民へ御救いの米銭を賜る事、度々なり。(定本 武江年表)(天保十年まで続く大飢饉の始まり)

天保五年 甲午

三月 水野越前守忠邦、本丸老中に。(国貞源氏)

 国定忠治、島村の伊三郎を斬ってその名を売り出す。(武蔵野水滸伝)

 神坂小次郎、新羅一刀斎の印可状を掛けた銭函将曹との試合に勝ち、一刀斎の娘三葉と祝言を上げる。(笑い陰陽師・忍法棒占い)

 柳生家より送り込まれた剣豪新免又右衛門、鐘巻武蔵守に挑むが手もなく捻られる。(笑い陰陽師・忍法玉占い)

天保六年 乙未 七月閏

春 鐘巻武蔵守の弟一筒斎、国定忠治を伴って出府する。腑抜けとなった兄に代わり藩政を牛耳る。(笑い陰陽師・忍法花占い)

 一筒斎と柳生家の息女お鷹との縁談が進むが、柳生一門一の使い手下り葉左内との試合で敗れる。(笑い陰陽師・忍法花占い)

五月始め 馬琴、北斎に代わり崋山・渡辺登に八犬伝の構想を語る。崋山から北斎の消息を聞く。(八犬傳・実の世界)

五月八日 馬琴の息子宗伯病没。翌日、駆けつけた渡辺崋山、宗伯の死顔を描く。(八犬傳・実の世界)

秋 青梅家国家老岸大倉、「爪紅の法」を用いた忠士帳を作成する。(笑い陰陽師・忍法紅占い)

九月 長曜山感応寺、雑司谷に移築成る。(定本 武江年表)

冬 青梅秩父守家中で忠士帳を元にした扶持の切り下げ政策を断行する。(笑い陰陽師・忍法紅占い)

 藤堂和泉守の御国御前綱手の方が男子を出産する。(自来也忍法帖)

天保七年 丙申

七月 麻疹流行。(定本 武江年表)

十月亥の日 藤堂家嫡男蓮之介、帰国中の父の名代で登城。将軍の御前にて怪死する。(自来也忍法帖)

 中野石翁、養女お美代の方の生んだ家斉の三十三子石五郎を藤堂家の婿養子として周旋する。(自来也忍法帖)

 片岡直次郎、徘徊する石五郎を虜にするが、河内山宗俊はこれを石翁へ返すように指示。(自来也忍法帖)

 忠治、上州の惨状を知って一揆の差配を振るう。鐘巻武蔵守改め呆伝以下、数名の剣豪がこれに同行する。(笑い陰陽師・忍法墨占い)忠治、一円の百姓達に施しを与え評判を得る。(武蔵野水滸伝)

秋 馬琴一家、神田から四谷へ引っ越す。(八犬傳・虚実冥合)

天保八年 丁酉

二月十九日 元大坂天満与力・大塩平八郎、叛乱を起こす。(武蔵野水滸伝)

春 伊勢津城にて徳川家斉の三十三男・石五郎と藤堂家の鞠姫が婚礼する。鞠姫、兄の死の謎が解けるまで処女を守ると宣言し上野の城へ移る。石五郎、この後を追う。(自来也忍法帖)

四月二十七日 大塩自害。(武蔵野水滸伝)

初夏 藤堂石五郎、伊勢を出奔し、鞠姫、これを追う。(自来也忍法帖)

秋 馬琴、嫁のお路に童犬士犬江親兵衛再登場のくだりを語る。(八犬傳・虚実冥合) 

09/02 御大礼あり。十一代将軍家斉の次男家慶、十二代将軍に任ぜられし。(定本 武江年表)

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