正史総覧
横溝正史関連所蔵本一覧。
あの金がない学生時代に良くこれだけと思うほど買い漁った物だと今更ながら驚きます。
イラスト違いで二冊三冊と言うのもあって、暴走気味です。整理しても良いんですけど、一部母の遺品が有るので…。
金田一耕助の事件簿 春陽文庫
全20冊中3冊を所蔵。
「金田一耕助の帰還」・「金田一耕助の新冒険」 光文社文庫
改稿前の短編作品集。初の文庫化。
「怪奇探偵小説傑作選」2 横溝正史集 ちくま文庫
角川文庫版で全て持っている筈ですので、角川文庫と微妙に違うと言う「鬼火」と付録のエッセイのために買ったような物です。
「真珠郎」 扶桑社文庫 昭和ミステリ秘宝
由利先生関連の長編+短編4編。角川版ですべてカバーしていますが、おまけに惹かれて買ってしまいました。角川版は現在絶版なので未読の方にはお勧め。
「横溝正史自選集」 全七巻 出版芸術社
高いのと、すべて角川文庫版で持っている事から今までスルーしていましたが、完結したようなので紹介します。
作品に関するエッセーを収録し、また現行版で欠落している部分を補った完全版との事なので揃える方向で進行中。現状では3・4・5・7の4冊を入手。
「横溝正史探偵小説コレクション」 出版芸術社
未収録作品集全三巻。
第四巻「迷路荘の怪人」
改稿前(途上)の二作品(「旋風劇場」→「仮面劇場」 「迷路荘の怪人」→「迷路荘の惨劇」)を収録。
「日本探偵小説全集」9 横溝正史集 創元推理文庫
初期の金田一モノ四編を時系列順に収録。解説は栗本薫。「病院坂」の完成直後に後三編の構想を語っている。その内の一編は「悪霊島」として完成したが残り二編は遂にまぼろしとなった。
「鬼火」については角川版と元版の折衷。しかも当時検閲でカットされた部分がゴチックで強調されているまさに完全版。また孝子夫人と中井英夫氏によるエッセーも収録。
現在収集中。入手完了。
「横溝正史時代小説コレクション」 出版芸術社
捕物帖編の1・2は上記全集に漏れた三十編が収録。3は佐七モノに改作されなかった(それ故今まで読めなかった)奇傑左一平と緋牡丹銀次の全作品と、佐七モノになっている改作前のオリジナル版を四編。そして構成上あぶれた伝奇作品を一点収録。
全部揃ったらまた年表化してみようか…。現在人形佐七の時代にて鋭意進行中。
生誕百年を記念して初文庫化された幻の名作シリーズ。
横溝の場合、現代物の代用として捕物帳を書いていた節があるので、そのまま現代物に持っていってもさほど問題がないようです。現に金田一モノの原型となったモノも有るようですし。最終巻の短編はすべて佐七モノに改変されています。
犯行が割れた後の犯人がじたばたしないところが如何にも横溝風ですね。(TV時代劇だと、ここからチャンバラですが)
探偵役がもたもたしている(と見える)内に死人が増えてしまうのもやはり横溝調。いやサービス過剰と言うべきでしょう。
扶桑文庫
「横溝正史翻訳コレクション」
読みたいのだけど近所に無い。ネットで注文しないと駄目かな。
新しく出来た書店にて入手。入れ替わるように家から一番近い本屋は閉店。本屋の興亡も激しい。
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