三津木俊助の事件年譜

 ランク3:由利先生の事件年譜の裏(向こうで時系列が特定されたものを三津木視点で転記)

 ランク4:由利先生未登場作品。(注釈2

 ランク5:少年モノ(三津木の登場しないモノで戦前と思われるものも記載)

明治42年

 三津木俊助誕生。(「悪魔の設計図」・「蜘蛛と百合」より)

昭和x年

 三津木、K大生。車中で出会った少女(瀬川由美子)を助けてビーナスの星を発見する。(「ビーナスの星」)

昭和3年 (数え20歳)

7月 桑野珠美の殺害事件を取材する。(「黒衣の人」事件)

昭和6年

5月半ば 由利先生と再会しともに恋人一柳瞳が絡む事件を解決するが、瞳は事件のショックで修道院へ入り、三津木との婚約は解消される。(「石膏美人」事件)

9月 西条エマ子の事件に関与。但し、彼の行動と無関係に事件は終息。(「憑かれた女」事件)

昭和7年

7月15日 桑野珠美の四周忌。珠美の弟子幾代、殺害される。(「黒衣の人」事件)

秋 八重樫麗子殺害現場を発見し、電話で由利先生の協力を要請する。(「幻の女」事件)

昭和8年

7月 由利先生の依頼で大道寺綾子の身辺を調査。(「仮面劇場」事件)

8月2日 大船から列車に乗り込み、横浜で(綾子と別れた後の)由利先生に合流し、調査内容の報告を行う。(「仮面劇場」事件)

9月 事件解決後、神戸から船でヨーロッパへ旅立つ綾子夫妻を見送る。(「仮面劇場」事件)

昭和9年

冬から春へ移り変わる時期 事件に巻き込まれた桑野貝三からの手紙を見て由利先生の助力を得て救出する。(「焙烙の刑」事件)

春 三津木、茗荷谷の川島邸で女主人邦子の死体を発見。(「鸚鵡を飼う女」事件)

翌日 別方向から事件に関与することとなった由利先生が編集部を訪問。事件の概要を伝える。(「 鸚鵡を飼う女」事件)

夕方 由利先生の呼び出しで事件現場の再調査に向かい、探し物をしていた犯人の身柄を押さえる。(「 鸚鵡を飼う女」事件)

 事件に巻き込まれて由利先生に相談を持ちかける。(「首吊り船」事件)

12月 日比谷Xホテルにて由利先生とささやかなクリスマスの宴を開く。酔っぱらいに絡まれて殺人事件に巻き込まれる。(「盲目の犬」事件)

昭和10年

霖雨の時期 妹通子の夫矢田貝博士が殺害され、通子のかつての恋人緒方絃次郎が容疑者として捕らえられる。絃次郎の容疑を晴らし、事件後に二人は晴れて結ばれたと思われる。(「猫と蝋人形」事件)

初夏 雷雨の中の殺人事件を目撃。駆けつけた哲弥と環の証言から被害者と加害者を特定する。(「嵐の道化師」事件)

翌日 満州から帰国した辰弥の叔父藤代善平が来訪。(「嵐の道化師」事件)

一ヵ月後 帰京した由利先生の指摘により事件が解決する。(「嵐の道化師」事件)

夏 雑司が谷事件で容疑を掛けられた女中を救い、彼女をスパイとして使う。春に起きた白蝋三郎の脱獄事件とべに屋の殺人事件をむすびつける。(「白蝋変化」事件)

昭和11年

初春? 三津木俊助、東都映画劇場で靴を拾う。女記者桑野夏子の訪問を受け、彼女の勤める某婦人雑誌主催の美人コンテストの入賞者三人の連続殺人を知る。由利先生の協力で事件解決。(「 銀色の舞踏靴」事件)

新春 諸井慎介と六条月代の婚礼に参加。慎介服毒死する。(「白蝋変化」事件)

春(薔薇と鬱金香が咲く頃) 東都劇場、開幕公演で火災。(「薔薇と鬱金香」事件)

7月頃 由利先生に君島百合枝についての調査を頼む。(「蜘蛛と百合」事件)

 一ヶ月後 間一髪で由利先生に救われる。(「蜘蛛と百合」事件解決)

9月半ば過ぎ 三津木、電車内で甲野通代と出逢う。 (「血蝙蝠」事件)

翌日 同僚の鵜藤より通代が発見した鎌倉の殺人事件について聞く。謎の男から殺人を予告する電話。鵜藤とともに通代の自宅を訪ねるが、目めを離した隙に通代が何者かに刺される。(「血蝙蝠」事件)

三日目 由利先生に相談。(「血蝙蝠」事件)

 由利先生の仕掛けた罠により犯人が自滅する。(「血蝙蝠」事件)

秋 由利先生に宛てられた白蝋三郎からの手紙を読む。(「白蝋変化」事件)

10月上旬 銀座で由利先生と行き会い、事件について相談する。(「夜光虫」事件) 

昭和12年

5月14日 花髑髏からの挑戦状。(「花髑髏」事件)

9月27日 黒川弁護士より調査依頼を受けた由利先生に呼ばれて事件のあらましを伝える。(「悪魔の設計図」事件)

10月半ば過ぎ 等々力警部に同行して水上のルンペン狩りに参加。流されてきた死(にかけの)美人を見つける。(「猿と死美人」事件)

10月21日 由利先生に同行して三津木と共に夜行列車で大阪へ向かう。(「蝶々殺人事件」)

 22日 再び東京へ。(「蝶々殺人事件」)

 休日に深川木場の殺人事件の取材で呼び出される。川上から流されたのではなく、満潮で川下から推し戻されたと推理。被害者の身元に辿り着く。(「白蝋少年」)

昭和13年 (数え30歳)

大寒(一月二十日前後)のころ 国電荻窪駅で女を救う 。(「悪魔の家」事件)

翌日 雪。昨晩の女が訪ねてくる。女の名が磯貝弓枝と判明。(「悪魔の家」事件)

 弓枝の義兄蒲田氏殺害。(「悪魔の家」事件)

事件から5日目 等々力警部とともに容疑者片田専吉の首吊り死体発見。 (「悪魔の家」事件)

 三津木、真相を看破。(「悪魔の家」事件)

夏 怪獣男爵古柳冬彦博士。男爵島から脱走し帝都を騒がせる。等々力警部、小山田博士と協力してこれを撃退する。(「怪獣男爵」)

昭和20年

3/9 東京大空襲で焼きだされ、由利先生から衣服を提供される。(「蝶々殺人事件」)

戦後 由利先生の仲介で、旧由利邸の二階に間借りする。(「蝶々殺人事件」)

昭和21年

春 由利先生を訪問し、小説執筆のための事件資料を借りる。(「蝶々殺人事件」)

 書きあげた小説を持って由利邸を再訪。千恵子夫人に事件当時の由利先生の苦悩を暴露。(「蝶々殺人事件」)

 甥の勇を連れて映画を見た帰り、電車の中で少女を救う。少女の伯母である岡田サクラ女史の遺産を見つける。(「孔雀扇の秘密」)

探偵小僧の事件簿へ続く

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