魔法社会学用語集

軍事・兵器

弓矢 TL1

 銃器が発明されるまで武器の頂点に立つ。作成にはそれなりの技術を要するため分業が発生する。

 骨や石器の鏃から、鉄の鏃へと到る。

騎馬術 ←馴致

 古代社会の盛衰を左右する極めて重要な軍事技術。馬具の発達により大きく進歩した。

方陣

 最初期の兵の密集形態である。専門兵の養成が必要であり、徴兵制さらには傭兵制へと進む軍事システムの発達へと繋がる。

徴兵制 ←方陣

 賦役の一種である兵役を構成員すべてに課す制度。多くの古代帝国が徴兵制による国民皆兵を原則としていたが、成立し安定期に入るとこの制度は崩れる。

 必要に応じて多数の兵が集められ、傭兵のように解散帰農させても問題が生じないので国が貧しく人民が勇敢な国家において有効である。逆に言うと国が豊かになると兵役免除の代償として財産の一部を国庫に納めると言う新たな制度、すなわち租税制度が生まれ傭兵制へと移行することになる。

兵法 ←哲学

 軍事理論学。

傭兵制 ←徴兵制社会奴隷私的所有

 職業軍人。もっとも古い職業の一つである。

 国家が発展すると特に富裕層は兵役を忌避するようになるため、徴募兵でなく雇用兵が用いられるようになる。

 古代帝国において傭兵とされたのは貧民と流入異民族であったが、その忠誠心を勝ち得たものが軍閥化し古代帝国を崩壊へと導く。

火薬 TL3 ←火の発見錬金術

 炭素と硫黄と硝石の混合物。

 急激に燃焼し爆発する。その浮揚効果から推進力を利用した銃火器へと応用される。

火箭 TL3 ←火薬

 ロケット砲の原型。弓矢に代わりうる兵器の一つ。

屯田制 ←均田制荘園

 傭兵化した軍隊を維持するために、兵士に耕作をさせて駐屯費用の一部を自弁させる手法。屯田は政府所有の荘園と言って良い。

 本来非生産的である軍隊の余力を生産に振り分ける事が出来る。

軍閥 ←荘園封建制

 利権によって結びついた独立採算性の軍隊。徴用兵(徴兵制)と雇用兵(傭兵制)の中間と言える。日本の武士団もその一種である。

 中世期においては私有農地=荘園を保有して自給する。

銃火器 TL5 ←火薬

 火薬の膨張力を利用して筒の先から砲弾を押し出す兵器。

 それまでの密集形態を突き崩す軍事兵器革命をもたらす。

横隊 ←銃火器

 銃火力の登場により兵の隊形が変化する。

 敵を攻撃しやすく、また敵の攻撃の被害を最小限にするために密集隊形が解消される。

 横隊は高度な訓練を要するため、兵の練度が重要となる。

散兵戦術 ←横隊市民革命

 縦隊はそれまでの横隊に比べて運動に有利でかつ熟練を要しない。そこで素人ばかりの徴用兵に対して採用された。

 縦隊では射撃が出来ないから、散開射撃が取られた。これが散兵戦術という劇的な軍事的な革命をもたらす。

 兵士の自由を尊重しつつも、個々の強い戦意を必要とする。

爆薬 TL6 ←火薬

 高温で自己点火し、衝撃波を生む。

 爆破性が強く、推進装置としては不向き。

大陸型国家

 大陸内部に広がる国家、ハートランドとも言う。陸軍を国家防衛の主力とする。陸上輸送は海上輸送に比べて効率が悪く、傾向として自給自足に偏った重農主義経済を取る(取らざるを得ない)。

海洋型国家

 諸島あるいは大陸沿岸に位置する国家、大陸型=ハートランドに対してリムランドと呼ばれる。大陸型国家に圧迫され、必然的に海洋交易を主体とした重商主義的経済を取る(取らざるを得ない)。