文化風俗用語集

 作品の中核には関わらない枝葉の用語。

ア行

生人形

 生身の人間そっくりに作られた日本製の人形。歴史上の有名な場面を形成した見せ物として使われた。

 マロリー博士が本物の女性と勘違いしたからくり人形は外観が生人形の様に精巧だったのであろう。

カ行

サ行

ザ・スモーク ”煙”

 蒸気王バイロンの都・ロンドンの代名詞。55年には、更に大気汚染が進み、”悪臭”へと代わる。

石油

 別名バルバトス・タール。

 怪しげな万能薬として売られている。

 

タ行

ダービー

 十二代ダービー伯爵が創設した競馬レース。

 産業急進党政権下のブリテンでは自動車レースが加わっている。

タタソール社

 歴史があって信頼の高いブックメーカー企業。実在確認。

ドワイアール社

 徹底して現代的なブックメーカー企業。実在未確認。

 マロリー博士タタソールではなくこちらを選択した。

ナ行

ハ行

ブックメーカー方式

 賭けの方式の一つ。

 胴元が予め公表した配当率に対して購入する。つまり結果如何では胴元が大きく損をすることもある。

 これに対して現在主流であるトータリーゼ方式(あるいはパリ・ミチェル方式)では予め胴元の利益および経費(いわゆるテラ銭)が差し引かれ、残りを的中者に割り振るので胴元は絶対に損をしない。

鞘型嚢(フレンチ・レターズ)

 花柳熱(性病)に対する最適の防御。要するにコンドームであろう。

マ行

ヤ行

ラ行

黄燐マッチ(ルーシファ)

 ブリテンの薬剤師が発明した摩擦マッチがルーシファの名で製品化された。当初は火付きが悪く悪臭もしたが、その後フランスの化学者が黄燐を用いたマッチを発明している。

 恐らくマッチ=ルーシファというイメージが定着しているのだろう。

参考HP マッチの世界

ワ行