山田風太郎関連書籍
乱歩・正史・風太郎 高木彬光 出版芸術社
親友・高木彬光氏が残したエッセイを表題に基づいてまとめたもの。恩師二人(江戸川乱歩・横溝正史)については残念ながら少な目だけど、その分山田風太郎に関する記述が多め。特に講談社版全集についたという全巻解説は貴重です。(もし先にこの稿を読んでいたらこんなhpを作らなかったかも、と言うくらい秀逸)
淫剣花 佐伯俊男
画集。角川文庫版の表紙絵も多数入っています。
BRUTUS図書館 山田風太郎/風太郎千年史 新保博久・編 マガジンハウス
今読めなくなっている貴重な作品を含む傑作集。「妖異金瓶梅」の欠番「銭鬼」、「枯葉塔九郎」を水木しげるが脚色し(と言っても登場人物の名を変更しただけだが)漫画化した(更に京極夏彦が着色を施したと言う)「大いなる幻術」、しかし最高傑作は平成8年8月30日の「週刊朝日」に乗ったという本人による死亡記事であろう。本当にお亡くなりになった今となっては…。
忍法帖それ自体の年譜は以前から作っていたが、今のような大規模な物にまでしようと思ったのはこれを読んでからだったと思う。
追悼特集山田風太郎 文芸別冊KAWADE夢ムック 河出書房新社
単行本未収の「開化の忍者」、文庫未収の「忍法しだれ柳」の他、あの時点では身所蔵だった「近衛忍法暦」が収録。(「近衛〜」については収録されている角川文庫版の「忍法流水抄」を入手)
作品・書籍を集める上で非常に助かった一冊。逆説的に言えば、これがあったが為に必死になって集めたという気もするが。
伝奇M VOL.2 学研
幻の「忍法相伝64」が記載。これを長編化したのが「忍法相伝73」だとしたら、あちらも言われているほど駄作ではないのでは。それとも改編の過程でしくじったのか。そう言えば、これはまだ年表に入れて無かった。年代は特定出来るのだが。
山田風太郎・半村良の追悼特集が組まれている。おかげで(?)、最近は半村作品にまでコレクションの手が延びている状態である。半村さんの時代小説についても年表化しようかと密かに検討中。
GQJapan 1995年3月号 中央公論社
「山田風太郎の奇想天外SF世界」が特集されている。長編作品が著者自身のランク付けを賦してリスト化されている。
ユリイカ 2001年12月号 青土社
単行本未収の切支丹物2編を収録。どちらも遺産(風太郎邸にあった切り抜きのスクラップ)から出てきたと言うから貴重である。(徳間文庫版「山屋敷秘図」にて紹介)
インタビュー本
戦中派天才老人・山田風太郎 関川夏央
風々院風々風々居士 森まゆみ