6 天国荘奇譚 ユーモア編
前巻とは一転して明るい。
「天国荘奇譚」(山田風太郎傑作大全6「天国荘奇譚」(廣済堂文庫)にて初読)
青春小説として読むべきかも。夢野久作との合集で単行本化された。
「露出狂奇譚」(山田風太郎傑作大全12「赤い蝋人形」(廣済堂文庫)にて初読)
「賭博学体系」(山田風太郎傑作大全12「赤い蝋人形」(廣済堂文庫)にて初読)
偶然の連鎖による未必の故意。
「極悪人」(本文庫にて初読)
氏の悪人感が遺憾なく現れている。
「大無法人」(山田風太郎傑作大全6「天国荘奇譚」(廣済堂文庫)にて初読)
努力は天性に勝てず。
「ダニ図鑑」(山田風太郎傑作大全12「赤い蝋人形」(廣済堂文庫)にて初読)
一難去って…。
「青春探偵団」(山田風太郎傑作大全10「青春探偵団」(廣済堂文庫)にて初読) 評価B
男女三人づつ計六人の高校生が探偵となる連作物。
第一作で展開されるカンニング論は「天国荘」のそれと同じ。「天国荘」の時代が戦前なのに対しこちらは男女共学である点から見ても戦後。女性がカンニングをしない理由が一つ付与されていますが、この間に心境の変化でもあったでしょうか。(多分、この間に結婚が挟まっているのだと思いますが)
解説・清水義範
出版直前の訃報のため追悼文になっている。