5 戦艦陸奥 戦争編

 山田風太郎という作家を生み出した原点である戦争を扱った作品群。

「戦艦陸奥」(「黒衣の花嫁」(ハルキ文庫)にて初読)

 謎めいた戦艦陸奥の撃沈の真相。

「潜艦呂号99浮上せず」(「黒衣の花嫁」(ハルキ文庫)にて初読)

 後の忍法帖に通じる、のかも。

「最後の晩餐」(本文庫にて初読)

 ゾルゲ事件の裏。

「裸の島」(「黒衣の花嫁」(ハルキ文庫)にて初読)

 人は環境で豹変する。

「女の島」(「黒衣の花嫁」(ハルキ文庫)にて初読)

 同上。ただし男女比が逆転するとどうなるか。

「魔島」(「黒衣の花嫁」(ハルキ文庫)にて初読)

 文明と戦争。

「腐爛の神話」(「黒衣の花嫁」(ハルキ文庫)にて初読)

「さようなら」(本文庫にて初読)

「狂風図」(「天使の復讐」(集英社文庫)にて初読)

 狂騒と虚脱と。

「黒衣の聖母」(「黒衣の花嫁」(ハルキ文庫)にて初読)

 芥川龍之介の「黒衣聖母」から取ったモノと思われる。 

「太陽黒点」(山田風太郎傑作大全24「太陽黒点」(廣済堂文庫)にて初読) 評価A

 事件発生までの経緯を描く、変則的な構成の作品。犯人の正体もその意図もなかなか見えてこない巧妙な手口が秀逸。途中ではこれがミステリーであることを忘れるかも。

 どうしてこれが戦争編に入ったのか、読めば納得するかも。

解説・縄田一男

 「司馬遼太郎の読者数と山田風太郎のそれが完全に逆転」する時は果たしてくるか。読者が日本人の少数派になっては何にも成らないが。

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