怪獣男爵の戦い
怪獣男爵の登場する三部作(「怪獣男爵」・「大迷宮」・「黄金の指紋」)の詳述年譜。
怪獣男爵 立花滋
昭和7年
鬼丸太郎、三つ子の誕生を機会に帰国を計画。(「大迷宮」)
昭和8年
兄古柳夏彦男爵を殺害して家督を奪う。瀬戸内海の孤島を購入して男爵島と命名する。(「怪獣男爵」)
昭和10年
兄殺害のほか余罪多数で死刑となる。(一番弟子の?)北島博士によって脳移植を受けて復活。しかし男爵島に捕らわれる。(「怪獣男爵」)
鬼丸太郎、迷宮島を購入。財産を金塊に替えて運び入れる。(「大迷宮」)
昭和12年
赤星博士、サタン信仰に取りつかれて礼拝堂を建てる。(「金色の魔術師」)
昭和13年
世界的なサーカス団タロ・オニマル、団を人に譲って帰国。弟鬼丸によって幽閉される。彼が持ち帰ったとされる金塊は迷宮島に隠されたまま。三兄弟、生き別れる。(「大迷宮」)
夏 男爵島を抜け出して帝都を騒がせるが、追い詰められて爆死。と見せかけて行方をくらます。(「怪獣男爵」)
昭和15年
赤星博士、発狂して失踪。(「金色の魔術師」)
昭和24年
8月 軽井沢へ向かう車中でタンポポサーカスの鏡三少年を目撃。(「大迷宮」)
従兄の謙三、雨宿りに入った館で鬼丸の遺児剣太郎と知り合い、剣太郎と鏡三が瓜二つなのに驚く。(「大迷宮」)
翌日、金田一耕助と協力して館を調べるがもぬけの殻。剣太郎のじいやから、彼の身体なのかに隠されていた黄金の鍵を託される。(「大迷宮」)
昭和25年
4月 金田一と再会。タンポポサーカスの一団を尾行。博覧会の余興場で剣太郎・鏡三に瓜二つの少年歌手(次男珠次郎)を見る。(「大迷宮」)
鬼丸太郎氏、金田一によって救出される。男爵の手下に捕らわれるが、機転を利かせて救援を呼ぶ。(「大迷宮」)
迷宮島の攻防。金塊は鬼丸太郎の手に戻るが、怪獣男爵の行方は不明。(「大迷宮」)
秋 級友二人と探偵団を結成。金色の魔術師と対決する。(「金色の魔術師」)
金田一、神戸で療養中。立花少年の救援要請に対し黒猫先生を名代として推薦。(「金色の魔術師」)
昭和26年
7月下旬 金田一とともに伊豆に小旅行。燈台島に隠された金塊を発見する。(「燈台島の怪」)
玉虫元侯爵の長男秀麿、妻子を伴って彫刻の勉強のためにイタリアへ渡る。(「黄金の指紋」)
昭和36年
玉虫秀麿氏、イタリアで客死。(「黄金の指紋」)
昭和37年
玉虫秀麿の夫人、夫の後を追って死去。残された娘小夜子は秀麿の友人海野清彦に連れられて帰国の途につく。(「黄金の指紋」)
6月 小夜子と海野青年の乗った船が行方不明となる。(「黄金の指紋」)
8月 海野青年、野々村邦夫少年に黄金の燭台を託す。(「黄金の指紋」)
野々村少年、燭台を持って東京へ向かう。車中で謎の女の罠に掛かるが、本物は別ルートで発送済み。怪獣男爵の隠れ家で金田一に助け出される。(「黄金の指紋」)
怪獣男爵爆死。(「黄金の指紋」)