時代小説人物評伝
拾の弐 探偵篇
分野を越えて投入された探偵小説の登場人物。
ルコック警部@エミール・ガボリオ
ガボリオ(1832-73)はフランスの大衆小説家で、探偵小説の範疇に入る8編の作品を残している。その多くが黒岩涙香によって翻案されて紹介された。
ルコックはその七編で探偵訳を勤める。(第一作にも脇役として登場するが探偵役は別)
山風版 「巴里に雪のふるごとく」
現場に残された足跡から、犯人がサムライであることを看破する。
シャーロック・ホームズ@コナン・ドイル
言わずと知れた世界的名探偵。
山風版 「黄色い下宿人」
ロンドン留学中の夏目漱石に敗北。
アルセーヌ・ルパン@モーリス・ルブラン
山風版 「司祭館の殺人」
山風版 「警視庁草紙」
主人公千羽兵四郎に「半七の捕物帳は偶然が多過ぎるよ」と揶揄される。