顎十郎捕物帳詳細年譜

天保十三年

 叔父庄兵衛の世話で甲府勤番となる。 

 甲府勤番時代、検校の死を殺人と見抜く。(「鎌いたち」)

 甲府勤番を半年ほどで止めて上総の方へ。(「捨公方」他)

 上総富岡にて、隠居の焼け死にを殺人と見抜く。(「鎌いたち」)

天保十五年/弘化元年

6月 水野越前守復職。(「捨公方」)

10月 二年ぶりの江戸。将軍世嗣家定(この時点ではまだ家祥)の双子の弟にまつわる陰謀を阻止する。(「捨公方」)

11月 中間部屋を流連荒亡。訪れたひょろ松を相手に謎とき。(「紙凧」)

十二月二日 弘化改元。

弘化二年

2月 水野越前守再び失脚。(「捨公方」)

六月末の蒸暑い晩 ひょろ松の頼みで借金の片に取られた娘を取り返しに行くが…。(「幽霊旗本 」)

暮近く、叔父庄兵衛の元へ顔を出す(「稲荷の使」)

 叔父庄兵衛の仲介で北番の例繰方に (「稲荷の使」)

弘化三年

 南の岡引が虎列刺と見立てた死体を毒殺と見抜く。面子を潰された藤波友衛が押しかけてくる。( 「ねずみ」) 

初午(二月) 叔父の紛失した証拠品を見つける。(「稲荷の使」)

3月(「稲荷の使」の後) 長崎屋の秘密を探り当てる。(「都鳥」)

冬 藤波からの挑戦。(「三人目」)

弘化五年/嘉永元年

二月二十八日 嘉永改元

五月三日 老中青山下野守、阿部伊勢守に対する謀略が発覚し職を追われる。

冬 青山下野守の中間部屋で花嫁衣裳ののっぺらぼうの見物に誘われる。(「亀屋たばこ入」

嘉永二年

春 ひょろ松から花見に誘われて相模屋の騒動について相談を受ける。(「離魂病」

嘉永三年

看月(九月) ひょろ松の父の七回忌に同行。(「日高川」)

嘉永四年

六月 伏鐘の重三郎、佐竹の御金蔵を破って六千両を奪う。(「遠島船」)

嘉永六年

六月 ペリー、浦賀に来航。

七月 将軍家慶逝去。

十月 家祥将軍就任。

十一月 将軍家定と改名。

嘉永七/安政元年

一月 ペリー、再来航。三月に日米和親条約を締結。

梅雨から一月後 閻魔堂橋で身投げ少女を救う。成り行きで少女の父親の死の真相を解く。(「閻魔堂橋」

十一月二十七日 安政改元。

 伏鐘の重三郎、長崎会所から送られた運上金一万二千両を送り同心ごとすりかえて奪う。(「遠島船」)

安政二年

正月 宮地芝居の市川登美五郎、岩井珊瑚を切り殺して失踪。自宅から引っ張り出されて事件を解く。(「児雷也昇天」

安政三年

花見の終わり頃 藤波に下手人として捕らえられたひょろ松の嫌疑を晴らす。(「からくり土佐衛門」

 江戸市中を騒がせるかまいたちの主を暴き、ひょろ松に教える。(「鎌いたち」)

十一月から十二月 老中阿部伊勢守の下命で捕物御前試合(「丹頂の鶴」)

十二月 丹頂鶴の一件を知った古河土井家の家老石口十兵衛より相談を受ける。(「野伏大名」)

安政四年

七月 江戸版幸福の手紙の謎を解き、咸臨丸受取の代金を狙った盗賊を阻止する。(「咸臨丸受取」)

八月 咸臨丸長崎到着。(「咸臨丸受取」)

安政五年

梅雨時 雨に日にしか仕事をしないと言うさみだれ小僧の謎を解く。(「さみだれ坊主」

安政六年

五月 英国公使オールコック来日。

六月 横浜開港。 (「蕃拉布」)

長い残暑 自宅で貧乏神(と名乗るご隠居)に遭遇。その頼みで貧乏旗本の殺人事件を解決。(「貧乏神」

冬 叔父の指令で高輪東禅寺へ向かい、英領事館内の事件を解く。(「えげれす伊呂波」

安政七/万延元年

三月十八日 万延改元。

六月 加賀の献上氷消失の謎を解く。(「氷献上」)

夏 日進屋(潰された天草屋の次男)の復讐を看破。(「蕃拉布」)

十二月 ヒュースケン襲撃。

万延二/文久元年

二月十九日 文久改元。

五月 水戸浪士、東禅寺の英公使を襲う。(第一次東禅寺事件)

十月 紀州侯の腰元失踪事件で藤波に花を持たせる。(「ご代参の乗物」)

文久二年

正月 伏鐘の重三郎、黒田豊前守の下屋敷で捕縛。(「遠島船」)

四月 相模灘で伏鐘の重三郎が乗った遠島御用船三崎丸の囚人が消失した謎を解明。(「遠島船」) 

残暑厳しい 伏鐘の重三郎、近江屋の盗賊よけに掛かる。顎十郎、重三郎の替え玉偽装を見破る。(「浅草寺消失」 )

秋 叔父の手紙を持った駕篭に乗せられてお家騒動に巻き込まれる。(「きつね姫」

冬 藤波と共に蔵に閉じ込められ、失せモノ探しをさせられる。(「闇かぐら」

文久三年

四月 新徴組、酒井家のお預けとなる。

七月 薩英戦争。

七月 天誅組の乱。

夏 伏鐘の重三郎よりの依頼され、彼の手下阿弥陀の六蔵殺害犯を指摘する。(「三味線堀」

十月 生野の変。

 罠に嵌って盗賊の一味にされる。疑惑は晴らしたがお役御免を願い出る。(「菊香水」)

 九州浪人雷土々呂進と組んで 駕篭屋になる。

文久四/元治元年

正月十日 自称たぬきを客に取る。贋金造り一味を召し取る。(「初春狸合戦」)

二月二十日 文治改元。

五月 半年振りにあったひょろ松を乗せる。(「猫目の男」)

六月 浅草柳橋で出火。ひょろ松のミスを指摘。(「永代経」)

 藤堂家の加代姫の隠し事を聞き出して真相を藤波に告げる。(「かごやの客」)

七月 伏鐘組、出羽酒井家の警備諸経費七万六千両を横取り。ひょろ松と遭遇し両国の鯨の消失から伏鐘の手口を潜伏先を解く。(「両国の大鯨」)

八月 ひょろ松に協力して万屋和助の娘すり替えを阻止。(「金鳳釵」)

九月 ひょろ松に協力して小町娘の相次ぐ失踪事件を解く。(「小鰭の鮨」)

十月 阿波屋で葬式が続く。(「いもり」)

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