清水義範 収蔵作品リスト

 整理中。

 菊池秀行から入って山田風太郎に到った様に、ここから入って半村良へと溯りました。

 作風はさほど似ていませんが、ウソと本当の境目がハッキリしない、読んでいる内にそんな事はどうでも良くなると言う辺りに師弟関係を感じさせます。

SF(テイストなモノ)

 元はこの畑の人ですが、SFは一般受けしないから。(ソノラマで書いていたような少年モノはまさしく此処に分類されるはずですが)

「グローイングダウン」 講談社文庫

「黄昏のカーニバル」 徳間文庫

「昭和御前試合」 光文社文庫

ミステリー

 割と珍しい。いや作者にはこの分野で「やっとかめ探偵団」と言うシリーズもあるので、単に私が持っていないだけですけど。

 「茶色い部屋の謎」

ホラー

 じわじわと来ます。ホラーとユーモアの親和性を堪能出来ます。どちらへ転ぶかは読み手の感性しだい。

「死神」 角川文庫

「ターゲット」 新潮文庫

「虚構市立不条理中学校」全 徳間文庫

「シナプスの入江」 福武文庫

「催眠術師」 福武文庫

時代・歴史モノ

 「金鯱の夢」 集英社文庫

 仮想日本史。豊臣家が天下を取って名古屋に幕府を開いた、江戸時代ならぬ名古屋時代の話。落ちが、愛知県人用と一般用の二通りある。

 「偽史日本伝」 集英社文庫

 歴史小説を年代別に列記して通史風にまとめた物。全体のバランスはあまり良くないが、そんな事は気にならない。

 「開国ニッポン」 集英社文庫

 仮想日本史。徳川家光が鎖国令を出さなかったもう一つの江戸時代。エピソードごとに大爆笑物です。

 「大剣豪」 講談社文庫

 文庫書き下ろし表題作を含む全十編の時代小説アンソロジー。

 「源内万華鏡」 講談社文庫

 まともな時代小説。

 「尾張春風伝」 上下幻冬舎文庫

 まともな時代小説。中日新聞に連載され、初めて(地元名古屋で)小説家として認められたという記念碑的作品。

 「上野介の忠臣蔵」 文春文庫

 吉良方から見たいわゆる逆忠臣蔵もの。刃傷に至る経緯に新説を提示。そう言えば、吉良の領地は作者の故郷愛知でしたね。

蘊蓄物

 楽しんで、為になる作品。この延長線上にお勉強シリーズがある。

「お金物語」 講談社文庫

「単位物語」 講談社文庫

「ザ・対決」 講談社文庫「ザ・勝負」

「日本語必笑講座」 講談社文庫

「江勢物語」 角川文庫

「世界文学全集」 第1期・第2期 普及版 集英社文庫

「日本文学全集」 第一集 第二集 普及版 集英社文庫

「騙し絵 日本国憲法」 集英社文庫

テーマ物

 統一した題材が存在する物。

「ニッポン見聞録・まちまちな街々」 角川文庫

 作者の分身である作家・泥江龍彦による架空の旅行記。

パスティーシュ

 作者の得意分野。要するに分類不可能。

 講談社文庫

「蕎麦ときしめん」

「国語入試問題必勝法」

「永遠のジャック&ベティ」

「深夜の弁明」

「ビビンパ」

「私は作中の人物である」

「似っ非イ教室」

「間違いだらけのビール選び」

「ゴミの定理」

 角川文庫

「アキレスと亀」

「主な登場人物」

「ジャンケン入門」

「袖すりあうも多生の縁」

「12皿の特別料理」

 文春文庫

「動物ワンダーランド−ヒト特集」

「ナウの水びたし」

「ムイミダス」

「酒とバラの日々」

「バールのようなもの」

 新潮文庫

「秘湯中の秘湯」

「河馬の夢」

「パスティーシュと透明人間」

「陽のあたらない坂道」

「戦時下動物活用法」

「名前がいっぱい」

 廣済堂文庫

「バラバラの名前」

 集英社文庫

「ことばの国」

「大探検記」

「日本語の乱れ」

 徳間文庫

「バスが来ない」

「親亀こけたら」

 中公文庫

「人生うろうろ」

「日本ジジババ列伝」

 祥伝社文庫

「ピンポン接待術」

「その後のシンデレラ」

長編

 講談社文庫

「神々の午睡」上下

「スシとニンジャ」

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