「セキガハラ」武将伝

 長谷川哲也氏のオリジナル漫画「セキガハラ」の登場人物についての纏め。時代小説人物評伝で紹介していたのですが、パラレルワールド落ちだったので削除。するには惜しいのでこちらへ一括して移動します。

* 天下人たち

 豊臣秀吉

 思力は治癒。老衰により狂気に走り、三成に自分を殺すように命じる。

 徳川家康

 怪力の健康オタク。その目標は地上最強で、天下には興味なし。

 黒田如水の操る謎の大蜘蛛に虫を入れられて天下を狙って動き出すが、盟友前田利家の決死の活躍で正気を取り戻す。三成を襲った加藤清正を撃退し、喧嘩両成敗で三成を蟄居させる。

 最愛の孫千姫をさらった黒田如水と対峙するが、彼の作り出した黒臣(くろおん)に敗れて入れ替えられる。

 淀の方

 草木を操り、その記憶を見ることができる。清正に襲われて瀕死の状態となり、秀頼の能力で一命を取りとめる。

 豊臣秀頼

 秀吉を殺した大蜘蛛を唯一見ることが出来た。母を助ける為に思力を覚醒させる。その能力は相手を植物に変えて死から救うと言う、父秀吉の治癒と母淀の方の樹木を操る力を併せたようなものであった。

* 徳川四天王

 順次如水の黒臣と入れ替えられる。

 酒井忠次

 思力により死体を操る。自身に術を掛けてゾンビとして活動。如水の策に乗って偽物の家康を平然と受け入れて、天下取りを進める。

 本多忠勝

 偽物の家康に抵抗を見せるが、既に黒臣となっていた同輩の井伊直政に殺されて、如水の作りだす黒臣と入れ替えられる。その思力は愛槍蜻蛉切りを自在に操る事。

 榊原康政

 謎の大蜘蛛に虫を入れられて三成に助けを求めて自害。その後黒臣として再生。無を操る。

 井伊直政

 その声は男性を発情させて行動不能にする。単純に剣術を使っても強い。

* 主人公サイド

 石田三成

 若き頃の秀吉に殺されかけて思力(他人の顔を見るとその未来が見える)が目覚める。元々持っていたのか、秀吉に治癒されたときに流れ込んだのかは不明だが、おそらく秀吉の落胤。これが後に親友清正から誤解を受けて襲われる。

 黒田長政に思力を奪われて、代わりに謙信の雷切を入手。その能力は脳内電流を写し取ることで他人の心を読むと言うもの。(未来を読む彼本来の思力との相性が良かったと思われる)

 雷切が保持していた家康の記憶を偽物に植え付ける事で関ヶ原の戦いを終結に導く。

 島左近

 三成の目指す国家に共感を抱く。その思力は自身の影を操り、攻防に用いる。

 大谷刑部

 全身を包帯で覆われた異形。思力によってその包帯を自在に操る。黒田長政に襲われた三成を救う。思力を失った三成の雷切を入手に協力する。

 宇喜多秀家

 その思力は高速移動能力。黒田長政に襲われた三成を救う。思力を失った三成の雷切を入手に協力する。三成や前田家と協力して徳川四天王を迎え撃つが井伊直政と引き分ける。

 小早川秀秋

 顔を自在に変える思力を持ち、他人をだます。土壇場で(史実の如く)裏切って、如水の計画を利用して自分の思力を増幅して全ての人間を自分と同じにしようともくろむが、時間線を戻ってきた天士郎に倒される。

* 七将

 史実で三成を襲った武断派。

 加藤清正

 朝鮮で虎に食われて思力に目覚める。(彼を食った虎の身体を乗っ取ってしまう)

 三成とは信頼で結ばれた親友であったが、秀頼が三成の子であると思い込んで三成と秀頼を殺そうとするが家康に阻止される。

 関ヶ原で秀頼が秀吉と同じ治癒の思力を使うのを見て誤解を解く。

 黒田長政に思力を吸われて人間に戻り、最後は思いを寄せる淀の方と結ばれた?

 福島正則

 三成嫌いで、清正に味方して(半ば扇動して)三成を襲撃するが島左近に敗れる。関ヶ原では清正と共に秀頼を守る。

 その思力は声による攻撃。(周囲からは単なる大声だと思われていたが、実は音声を実体化するらしい。

* 大老たち

 前田利長 

 娘の満の報告を受けて黒臣家康の暗殺を決断するが、徳川四天王に敗れ、母の介入により徳川家に屈服する。

 上杉謙信

 本人は登場しないが、思力を宿す雷切に選ばれた。

 直江兼続

 思力で水を操る。その剣技は思力で加速した宇喜多秀家と互角。

 謙信の残した雷切を巡って三成と対峙する。三成が雷切を入手すると、彼を謙信の後継者を認めて協力を約束する。

 毛利輝元

 三本の矢にちなんで何種類かの飛び道具を駆使する。

 吉川広家

 空間に穴をあけて別の場所へ移動させる。輝元の能力と合わせるとまさに無敵。

* 敵サイド

 黒田如水

 有岡城での幽閉により思力を手にする。大蜘蛛を操って耄碌した秀吉を殺害。さらに家康に虫を寄生させて天下を狙わせるが失敗。 家康の黒臣(クローン)を操って本物を倒し、徳川家を乗っ取り関ヶ原の合戦を起こす。

 黒田長政

 相手の思力を紙に封じて自在に使える。

 父の命令を受けて浅野幸長の攻撃力、加藤嘉明の移動力、池田輝政の防御力を奪い、清正・正則とは別に三成を襲う。大谷吉継・宇喜多秀家の介入で殺害には失敗するが、三成の思力を奪う。

 三成に留めを刺す為に牢に潜入するが幼少期のトラウマから暴走し三成の逃亡を手助けしてしまう。家康と黒臣の戦いに介入しようとして倒されるが父の黒ノ巣によって再生。

* その他

 真田幸村

 兄昌幸の縁で家康に味方していたが、伏見城を落としたと勘違いした大谷刑部の娘に惚れて西軍に与する。如水の術に嵌ってその能力を利用される。

 その思力は小さな飛行艇真田丸。防御力はあるが移動力が低い。

 島津義久

 伏見城へ入城しようとして、穴に落とされて関ヶ原へ送り込まれる。兵たちとの合体技で暴れまくるが、如水の能力でデモンズ化、清正と正則に敗れる。

 細川ガラシア

 死ぬと時間をさかのぼって別の時間線に移る。史実通りの関ヶ原も記憶しているらしい。(彼女が生きて知っている時点で史実とは異なる訳だが)

 最後に天士郎を飛ばした時間線は、偶然なのか彼女自身が跳んだ同じ時間線であった。

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