サイケ・ディック
フィリップ・K・ディック作品集蔵リスト。
鋭意収集中。
*は所蔵品と表紙絵違いの現行普及品。
年代順(執筆順にあらず)
験しに並べてみたけど統一性なし。
「虚空の眼」 サンリオSF文庫(*創元SF文庫)
1959年。陽子ビーム偏向装置の暴走によって異世界(内世界)へ飛ばされた8人。
「高い城の男」 早川文庫*
1962年(発表年に同じ)
枢軸が第二次世界大戦に勝利した戦後冷戦体制。
「ヴァリス」 創元SF文庫
1971年。
「流れよわが涙、と警官は言った」 早川文庫*
1988年。
「ユービック」 早川文庫
1992年。超能力者と不活性者の戦い。世界は1939年まで退行する。
「火星のタイムスリップ」 早川文庫
1994年。火星を舞台とする。人類とさほど変わらない原住民(火星人?)も登場。(火星殖民というより、アメリカ開拓時代を思わせる)
分裂症(いまや使われない表現だが)を予知能力として解釈する。
「スキャナー・ダークリー」 早川文庫
1994年。スクランブルスーツと言う偽装システムがある以外にあまりSF的要素なし。ヤク中同士の取りとめの無い会話が続く。半自伝的作品。
「逆まわりの世界」 早川文庫
1998年。ホバート位相の発現による時間の反転。死者が墓から甦る。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 早川文庫*
惑星殖民は(少なくとも)火星まで及ぶ。
* 映画「ブレードランナー」の原作。でも映画の方はあまり記憶に無い。
「ザップガン」 創元推理文庫
2004年。東西冷戦。(ウェス・ブロック対ピープ・イースト)
「ライズ民間警察機構」 創元SF文庫
2014年。転送装置によってフォマルハウト第九惑星への移民が行われている。
「パルマー・エルドリッチの三つの聖痕」 早川文庫
21世紀。殖民は木星の衛星ガニメデにまで及ぶ。
「死の迷路」 創元SF文庫
22世紀。未開の惑星に送り込まれた14人のパニック劇。
「偶然世界」 早川文庫*
核戦争の影響でテレパスが出現。
2203年。惑星殖民は九惑星(当たり前だけど冥王星は惑星のまま)に及ぶ。
謎の第十惑星炎の月が登場。
短編集
「パーキー・パットの日々」(ディック傑作集1) 早川文庫
「時間飛行士へのささやかな贈物」(ディック傑作集2) 早川文庫
「ゴールデン・マン」(ディック傑作集3) 早川文庫*
「まだ人間じゃない」(ディック傑作集4) 早川文庫*
「マイノリティ・リポート」(ディック作品集) 早川文庫*
「宇宙の操り人形」 ちくま文庫
「悪夢機械」 新潮文庫
「模造記憶」 新潮文庫
番外
「ユービック:スクリーンプレイ」 早川文庫
ディック本人が書いた映画用脚本。死後出版。
「フィリップ・K・ディック・リポート」 早川書房編集部編 早川文庫
マイノリティ・リポート映画化に際して出版された研究本。